読点(とうてん)「、」とは?使い方・打ち方・位置は3つのルールで決められる
読点「、」を正確に打つことは、文の意味を正しく伝える上で重要です。そのため“正しい使い方”が各所で語られてきました。
ただ実は、三つのルールだけで読点は正しく打てるのをご存じでしょうか。今回は、『日本語の作文技術』(本多勝一,朝日新聞出版)のメソッドを基に、読点の正しい使い方を考察していきます。
読点(とうてん)「、」とは?句点との違いや読み方を確認
読点「、」とは、文章作成に用いられる記号・約物の一種です。タイトルや上の見出しに読み仮名を振っているとおり、「読点」と書いて「とうてん」と読みます(「どくてん」「よみてん」ではありません)。
なかには読点のことを「句読点(くとうてん)」と呼んでいる・覚えている人がいるかもしれません。句読点とは、文の途中に打って“切れ目”を示す読点「、」と、文末に打って“終わり”を示す句点(くてん)「。」をセットにして呼ぶときの言葉です。
文を区切って、わかりやすさ・読みやすさを向上させるための言葉として一括りに語られている場合もあるでしょう。
しかし二つは別のものです。細かい使い方も異なります。英語でいうカンマ(comma)「,」に読点、ピリオド(period)「.」に句点が該当するといわれている中で、カンマとピリオドの使い分けが厳密なのと同じように、読点と句点も使い方が異なるわけです。
今回は、使い方が難しい読点についてのみ紹介していきます(句点については別記事で解説しています)。
読点(とうてん)「、」の役割4つ
読点の役割は、下にまとめた四つが主なものです。
読点の役割【1】:文中における意味の切れ目を示す
腹を立てて、A君はその場を去った。
上の例文では、「腹を立てて」と「A君はその場を去った」が読点によって分けられています。「腹を立てて」は、「A君はその場を去った」という結果に対する原因といえるでしょう。つまり「原因→、→結果」という構造なのです。
読点を書かずに、「腹を立ててA君はその場を去った」と書いても問題はありません。ただ、原因と結果という意味や役割が異なるものをつなげるとき、それぞれを区別しやすくするために読点を補うわけです。
読点の役割【2】:誤読なく文意を解釈しやすくする
腹を立てたA君とB君はその場を去った。
「腹を立てた」が、「A君」だけではなく、「B君」にもかかるように読める構造になっています。そのため腹を立てたのが、A君だけなのか・B君もなのかが判断できません。誤読の可能性があるこのような場合に、文意を解釈しやすくする用途が読点にはあります(下の例文を参照)。
腹を立てたA君と、B君はその場を去った。
腹を立てたA君とB君は、その場を去った。
読点の役割【3】:文中の一部(単語や文節)を強調する
彼は、続けた。
上の例文では、「彼は」と「続けた」をわざわざ読点で分けています。ただ、読点がなくても文は成立します。あえて読点によって独立させることで、「彼は」を強調する(特別な意味があるように、見ただけで感じさせる)効果を狙っているのです。
たとえばほかの人は止めてしまった中で彼だけが続けたのであれば、“彼は”を強調したくなるのではないでしょうか。強調の手段として、読点を用いるわけです(助詞の「は」も、強調や区別の役割を果たしています)。上の例文のように打たれると、筆者が“あえてやっている”と読者に気づいてもらう目印にもなります。
読点の役割【4】:思想の最小単位を示す
彼は続け、た。
先の例文を書き換えた文ですが、上のような読点の使い方をする人はいないかもしれません。
さきほどと同様に、描写の背景を考えてみます。彼が続けた・止めた(続けなかった)かがストーリーで重要になる場面をイメージしてみましょう。すると「続け」まで書いた後に読点を打てば、後ろの「た」に特別な意味を込められます。
このような自由な読点は、『日本語の作文技術』でも「筆者の思想としての自由なテン」として肯定されています。
読点(とうてん)「、」の使い方・打ち方・位置の3大ルール
役割を理解した上で、正しく読点を使うためのルールをチェックしていきましょう。『日本語の作文技術』で紹介されている三つのルールを、本記事でも紹介していきます(参考文献では二つですが、わかりやすさの観点で三つに本ブログでまとめ直しました)。
読点の使い方・打ち方・位置のルール【A】:長い修飾語が二つ以上あるとき、その境界線に読点を打つ
成功の秘訣は周りからのアドバイスだと彼が言われたときに上司のマネジメントがよかったのかなと私は感じた。
見てのとおり上の文には読点がありません。ルール【A】では、修飾語(※)の境界線に読点を打つわけですが、どこがいいでしょうか。
修飾語ごとに分解して考察してみましょう。
成功の秘訣は周りからのアドバイスだと彼が言ったときに→↘
感じた。
上司のマネジメントがよかったのかなと→→→→→→→→→↗
「感じた」に対して二つの修飾語がかかっている構造です。ルール【A】に従って、二つの修飾語の境界線に読点を打ってみましょう。
成功の秘訣は周りからのアドバイスだと彼が言ったときに、上司のマネジメントがよかったのかなと感じた。
読点の位置について、違和感もとくにないのではないでしょうか。これぐらいならば説明も必要ないかもしれません。
では修飾語を増やした下の例文はどうでしょう。
入社当初からの苦労を知る同期も新人も彼の成功談を聞くと自分のことのように喜んだ。
修飾語のまとまりを意識しながら、読点を打ってみてください。
今回は下の2パターンを挙げてみました。文にどのような違いがあるでしょうか。
(a)入社当初からの苦労を知る同期も新人も、彼の成功談を聞くと自分のことのように喜んだ。 (b)入社当初からの苦労を知る同期も、新人も、彼の成功談を聞くと自分のことのように喜んだ。
(a)には読点が一つ、(b)には二つあります。読点の有無による意味の違いを考えてみましょう。
(a)は、成功した彼の同期も・新人も、入社当初からの苦労を知っているという意味になります。(b)は、「入社当初からの苦労を知る同期」と「新人」とを読点で区別しています。
一般的に、入社当初からの彼の苦労を知っているのは、元からいた先輩か一緒に入った同期だけです。“新人”と呼ばれる後から入ってきた人は含まれないはずです。よって(b)の方が好ましいと考えられます。
つまりルール【A】を正しく使っていくには、文の意味を正確にまず捉えてから、修飾語がかかる部分(境界線)を丁寧に見定める必要があるのです。
読点の使い方・打ち方のルール【B】:語順が逆の場合は読点を打つ
私が涙が出るほど大好きなBを私の恋人CにAが紹介した。
読点がなくても、上の例文ならば読めなくはないはずです。それでは文を変化させてみましょう。
Aが私が涙が出るほど大好きなBを私の恋人Cに紹介した。
途端に読みにくくなったのではないでしょうか。下のように読点を打つ場合はいかがしょう。
Aが、私が涙が出るほど大好きなBを私の恋人Cに紹介した。
読みにくさが解消されたはずです。
最初の例文では、「紹介した」の直前に「Aが」がありました。しかし書き換えによって冒頭に移動したため、「Aが」と「紹介した」の関係性がわかりにくくなったのです(「Aが私が涙が出るほど……」と、連続する言葉の一部として「Aが」を解釈しようとする余地が生まれたのです)。
わかりやすくするためには、「長い修飾語を前に、短い修飾語を後ろに」並べるのがルールです(詳しくは別記事を参照)。上の例文は、「私が涙が出るほど大好きなBを」と「私の恋人Cに」と「Aが」の三つが「紹介した」にかかる構造をしています。最も短い修飾語「Aが」が文頭にあるのは、修飾語のルールの違反だったのです。
紹介したさまざまな役割に応じて、修飾語のルールに反する順番で言葉を並べたときの目印を示す(“あえてやっている”のを明確にする)ために、読点のルール【B】は役立つといっていいでしょう。
読点の使い方・打ち方のルール【C】:重要でない読点は打たない
AがBをCに紹介した。
上の例文では、「A」「B」「C」が「紹介した」にかかっています。「Aが、Bを、Cに紹介した」としても誤りではありません。しかし修飾語が短いので、読点はない方がスムーズに読めるのではないでしょうか。つまり、あってもなくてもいい程度の、重要でない読点は打たないのが望ましいのです。
あっ、日本株まで暴落した。
君、あれほど大丈夫だと言っていたではないか。
はい、しかし株の短期的な値動きと人の心だけは読めないものです。
新たに三つほど例文を書きました。『日本語の作文技術』では、上の例文のような読点を下記のように紹介しています。
これはどうやらテンの「必要」がない例といえる。つまり構造上のテンとは別のものなのだ。わかりやすくいえば、これはマルとか感嘆符のような別の記号で置き換えることもできる。
『日本語の作文技術』(本多勝一,朝日新聞出版)
つまり、読点を使わなくても表現できる場合は、ほかの記号で代用するのがいいのです。理由は単純で、ルール【A】と【B】に従っていない読点は文をわかりにくくするからに尽きます。たとえば下記のように表現すればいいでしょう。
あっ!日本株まで暴落した。
君!あれほど大丈夫と言っていたではないか。
はい……しかし株の短期的な値動きと人の心だけは読めないものです。
読点(とうてん)「、」の打ち方・使い方・位置が悪い例
読点を誤って使うと、本来の役割を果たせないばかりか、文の意味を変えてしまう危険性があります。
読点の打ち方が悪い例【1】:文の意味が変わってしまう読点
彼はべろべろに酔って、倒れかけた親友を車で送迎して感謝された。
「べろべろに酔った彼が、倒れかけた親友を送迎した」の意味で読んだ人もいるのではないでしょうか。
しかし実際は、(飲酒運転の状況説明ならばともかく)“彼”は酔っていてはいけません。飲酒運転で送迎をした場合、怒られるか・逮捕されるかはしても、感謝はされないはずです。もちろん、酔っているのは親友で、だからこそ倒れかけているのです。
文の意味から正確な読点の位置を判断して修正すると、下のようになるでしょう(短い修飾語「彼は」が先に書かれているので、ルール【B】に従った書き換えだと考えてみてください)。
彼は、べろべろに酔って倒れかけた親友を車で送迎して感謝された。
最初の例文では、読点の打ち方がよくないために、修飾の関係が正しく解釈できない(「酔って」の主が「彼」と解釈できる)ようになっていました。
修飾語の順序のルール(詳しくは別記事を参照)に従い、適切な語順で書くと以下のようになります。読点を打たずとも状況が読み取れるでしょう。
べろべろに酔って倒れかけた親友を車で送迎して彼は感謝された。
読点の打ち方が悪い例【2】:句点と誤解しそうな読点
誰にでも挨拶をする、親友は今回も例外ではなかった。
句点と見間違えられる可能性がある読点は打たない方が望ましいと『日本語の作文技術』では推奨されています。
上の例文では、動詞の「する」が読点の直前に書かれています。しかし「する」は、連体形も・終止形も「する」です。そのためパッと読んだときに、句点と見間違えて文が終わるように誤解されかねません。
「誰にでも挨拶をする」は、直後の「親友」にかかる修飾語です。句点と見間違えられるリスクを考慮すれば、この読点はわざわざうたなくてもいいと考えられます。
読点(とうてん)「、」のほかの使い方を本多氏のルールで考える
「このような場合に打て」と、読点を打つのが“いい”・“一般的”と解説されるシーンがいくつかあります。細かく覚えるのも、もちろん間違いではありません。
ただ『日本語の作文技術』の本多氏は、ルール【A】「長い修飾語が二つ以上あるとき、その境界線に読点を打つ」と【B】「語順が逆の場合は読点を打つ」だけで大体のシーンがカバーできると解説しています。
どのようなシーンで読点を打つべきといわれているのか、紹介したルールだけでカバーできるのかを検証してみましょう。
読点を打つのがいいと一般的にされているシーン【Ⅰ】:重文の境目
接続助詞や読点などで複数の文がつながっている文を「重文」と呼びます。重文には、同じレベルの述語が文中に複数個あるのも特徴です。
なお「腹を立てたA君はその場を去った」のように、修飾語として述語が文中に入り込んでいる・文末以外にも述語がある場合を「複文」と呼びます。また「A君は腹を立てた」・「A君はその場を去った」だけの、一文ずつの場合は「単文」と呼びます。
米国がドル高になり、日本が円安の状態になった。
重文の境目に読点を打てば、それぞれの単文が読みやすくなるといわれています。ただしルール【A】「長い修飾語が二つ以上あるとき、その境界線に読点を打つ」でカバーできるので、「重文の境目に」と細かく考えなくてもいいでしょう。
上の例文ではとくに、同じ述語「なる」が読点の前後で使われています(一文内に複数回同じ単語が出ています)。「重複」の面でも改善した方が望ましいです。
よって以下のように、「なる」を1回だけに調整しつつ、二つの修飾語の間に読点を打つ方がいいでしょう。
米国がドル高、日本が円安になった。
読点を打つのがいいと一般的にされているシーン【Ⅱ】:述語が先にくる倒置文の場合
間違いないな、犯人はあの男で。
倒置文は、ルール【B】「語順が逆の場合は読点を打つ」で説明できます。「犯人はあの男で間違いないな」と本来は書くところを、倒置によって語順を逆にして特別な意味を持たせているのです。
読点を打つのがいいと一般的にされているシーン【Ⅲ】:挿入区の前後または前だけに
長期金利上昇、とくにアメリカのそれがいかに重要か…
この読点は、ルール【B】「語順が逆の場合は読点を打つ」を基に考えるといいでしょう。「長期金利上昇」と「とくにアメリカのそれ」が「がいかに重要か」にかかる構造です。短い修飾語「長期金利上昇」が、長い修飾語「とくにアメリカのそれ」よりも前に書かれているため、読点を打つのが望ましいのです。
なお仮に、「全期間固定型もしくは固定期間選択型で提供された住宅ローンの支払い額に影響を及ぼす長期金利上昇」のように、元々短かった修飾語が説明などによって長くなってしまった場合は、シンプルにルール【A】「長い修飾語が二つ以上あるとき、その境界線に読点打つ」で解釈すればいいでしょう。
読点を打つのがいいと一般的にされているシーン【Ⅳ】:呼びかけ・応答・驚嘆などの後
「呼びかけ・応答・驚嘆などの後」については、すでに説明済みです。ルール【C】に従って、違う記号で書き換えるのがいいでしょう。
あっ、日本株まで暴落した。 君、あれほど大丈夫だと言っていたではないか。 はい、しかし株の短期的な値動きと人の心だけは読めないものです。
↓↓↓↓↓
あっ!日本株まで暴落した。
君!あれほど大丈夫と言っていたではないか。
はい……しかし株の短期的な値動きと人の心だけは読めないものです。
読点を打つのがいいと一般的にされているシーン【Ⅴ】:接続詞の直後
しかし、彼は首を縦に振らなかった。
ここまでルール【A】と【B】で考えてきましたが、この読点はルール【C】で解釈するのがいいかもしれません。
というのもルール【A】と【B】では、この読点をカバーし切れない点がまず挙げられます。「しかし」を含む接続詞は、わざわざ読点を打つほど長いわけではありません。
そしてたとえば上の例文でいうと、「彼は/首を/縦に/振らなかった」の途中(文節の切れ目)に入っていた「しかし」があえて文頭に書かれたわけでもありません。
ルール【C】のとおり、「しかし彼は首を縦に振らなかった」と読点を省いた方が望ましいのではないでしょうか。実は、本ブログで参考にしている文献の中には、接続詞の直後の読点は不要と説明しているものがいくつかあります。
4 誤読、難読の恐れのない場合は、原則として読点を打たない。
(1)「一方」「なお」「また」などの後。『記者ハンドブック 第14版』(共同通信社)
これはルールというよりフィーリングに属する問題ですが、文頭一語目の直後には読点を打たないほうが、多くの場合、スマートに感じられます。
特に危険なのは、一語目が接続詞のときと、文頭で主語を形成しているとき。これらに続く読点は、仮に意味的に正しくても、間の抜けた印象をもたらしがちです。『新しい文章力の教室』(唐木元,インプレス)
ただ本多氏は、この読点を“絶対に駄目”とはしていません。読点の役割【4】「思想の最小単位を示す」ための「筆者の思想としての自由なテン」が該当するというのです。
Ⓐしかし、彼女の恋心はそんなことで消えるものではなかった。
Ⓑだが、そうはゆかなかった。例文の「しかし」も「だが」も、ひとつの接続詞にすぎない。ここで筆者がテンをうったのは、この接続詞の持つ反転の意味をとくに強調したかったからである。とくに強調したくないのであれば、「しかし彼女の……」「だがそうは」とテンを省けばよい。
『日本語の作文技術』(本多勝一,朝日新聞出版)
本ブログとしても、ルール【C】を意識して“接続詞の後は読点を打たない”のを基本にはしつつも、意図を持って効果的に使えている場合はむしろよい読点だと肯定しています。
読点を打つのがいいと一般的にされているシーン【Ⅵ】:音読して息継ぎをするタイミング
本ブログでは基本的に、このルールに従って読点を打つのは避けています。
理由は、書き言葉と話し言葉は違うからです。日本語は原文不一致な言語であり、表音文字であるひらがな・カタカナだけで文章を作ると理解が困難になります。
音(読み方)が一緒なのに意味が違う「同音異義語」も多く、音をキャッチした際に「編集」を無意識のうちに行って、該当する漢字を想起しながら私たちは日本語の音を解釈しています。つまり話し言葉(音)を書き言葉(文字)に編集するのには技術が必要なのです。
そのため「音読して息継ぎをするタイミング」という話し言葉の考え方で、書き言葉の読点を扱ってはならないと考えています。ここまで紹介してきたとおり、役割やルールを理解した上で、明確な意図を持って読点は打つようにするのをオススメしています。
なお“基本的に”と断ったとおり、放送台本や動画のナレーション原稿のような、音として発するのを前提とした文章では「音読して息継ぎをするタイミング」で読点を打つのも問題ありません。もちろん、話し言葉のための原稿だからです。そして「読点のタイミングで息継ぎをしてもらうイメージで原稿をまとめました」のように、読み手にも編集の意図を伝えるようにしています。
読点を打つのがいいと一般的にされているシーン【Ⅶ】:同じレベルの言葉を並列するとき
「同じレベルの言葉を並列するとき」は、読点ではなくて中点を使うのをオススメしています。ルール【C】に従って、違う記号で書き換えるのが望ましいからです。別記事で詳しく説明しているので、そちらを参考にしてみてください。
味玉、チャーシュー、白ネギ、メンマを添えて完成です。
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味玉・チャーシュー・白ネギ・メンマを添えて完成です。
読点(とうてん)「、」はルールを意識して使おう
役割やルールを理解した上で正しく読点を使えれば、統一感が生まれて文章がわかりやすくできます。くわえて、ルールから“あえて”外れた使い方をできれば、わかりやすさを残したまま、表現の幅を広げられるでしょう。
さまざま方法論が読点については語られている中で、“三つだけ”と手軽でありながら本質的な本多氏のメソッドを多くの機会でオススメしていこうと考えています。
なお読点との使い分けで悩む人が多い「中点」や、どちらだったか忘れがちな「句点」については、別記事で違いをまとめています。そちらもぜひ読んでみてください。
※:修飾部や修飾節などと本来は呼び分けるべきところを、広い意味での“かかる文節”を「修飾語」と本記事では総称しています。
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