インタビュー記事制作は準備が肝心です。失敗すると、取材の時間は二度と取り戻せません。記事も、いまいちだと、会社や取材先のイメージダウンにつながります。
上手くできるか不安になっている人もいるでしょう。インタビュー記事制作のノウハウを流れに沿って解説します。本記事に従って準備を進め、不安や失敗を無くしましょう。
インタビュー記事とは?意味・用途・効果を確認

インタビュー記事とは、対談(2人)・鼎談(3人)・座談(4人以上)といった、向かい合っての会話を通じて得た情報をもとに執筆・編集した記事のことです。
インタビューを受けた人(インタビュイー)の意見・経験・知識などを記事に反映できる・ストーリーによって理解を深められるので、下にまとめたような効果が期待できます。
検索では出てこない独自性のある記事がつくれる。
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インタビューで意見や体験談を聞き出せれば、オリジナルの一次情報が足せて記事の独自性が上がる。SEOやLLMOで重要といわれる「E-E-A-T」のうち「E(Experience:経験)」の強化に役立つ。インタビューで撮影した写真を入れることも、オリジナルの要素であり、読みやすさの向上に効果的である。
※ほかはExpertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trust(信頼性)
「リアルな声」が記事に反映できる。
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お客さま・導入企業・新卒社員・転職社員などインタビュイーの声や体験談が親近感や共感につながって読者を引きつけられる点、企業/商品サービスの理解につながる点から、集客・販促・採用などの強化に役立つ。
漠然としていたアイデアや理念が深掘り・具現化でき、独自の発信ができる。
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他社との差別化・権威付け・文化醸成に役立つ。たとえば創業者・社長・役員などのトップ層が会社の方針(ミッション・ビジョン・バリュー)をしっかり発信できれば、同業他社との違いが明確にできて採用のミスマッチを防げたり、信頼性が高まって投資が集まったり、自社の理解が深まって社員のモチベーションが上がったりする。
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インタビューや記事作成の流れと書き方のコツ

つづいて、インタビューや記事作成を成功させるためのコツをチェックしましょう。各段階ごとでの意識したいポイントをまとめました。
【準備段階】制作の目的・方向性・インタビュイーを定め、ライターの担当領域を明確に!
企画(記事制作の目的やコンセプト)を明確にする
企画によって、インタビューで聞く内容や記事で書くべき情報が変わります。下にまとめたような内容を最初に明確にしておきましょう。
・目的
・テーマ/コンセプト
・制作費の規模感
・制作スケジュール
・インタビュー方法(オンラインかオフラインか)
・公開日
・インタビュー対象者のイメージ
・掲載媒体
・想定読者/ペルソナ
・記事のゴール
・ヒアリング内容 など
書き方やインタビューイーで記事の種類を決める
インタビュー記事には種類があります。種類分けとして、下記が代表例で挙げられるでしょう。
「書き方」による種類分け
→記事の見せ方と読後感を決定する
- Q&A/対談形式
- 一人称/モノローグ形式
- 三人称/ルポルタージュ形式
「インタビュイー」による種類分け
→記事の目的とターゲットを定義する
- ユーザー/導入先
- 社長/経営者
- 社員/採用者
- 開発者/生産者
- 有識者/監修者
それぞれの特徴やメリット・デメリットをまとめました。用途や効果を踏まえた上で、記事の適切な種類を選ぶようにしてください。
書き方による種類分け
Q&A/対談
【特徴】
インタビュー時のやり取りに近い形で書く記事です。質問と回答の形で進むため、会話の流れが読者にもわかりやすく対話感が強くできます。
【メリット】
・シンプルで読みやすい。
・章立てしやすく、特定のテーマを深掘りしやすい。
・質問の仕方や反応まで読者に伝えやすく、対談の雰囲気が生き生きと伝わる。
・読者視点での質問が共感や関心を得やすい。
【デメリット】
・脱線したり長くなったりすると、整理する手間が増える。
・表現によっては、軽めの印象になりがち。
・話し言葉のままでは、文章が長くなる。
・情報を足し過ぎると冗長的になったり、わざとらしくなったりする。
一人称/モノローグ
【特徴】
取材を基にするものの、インタビュアーの存在を表に出しません。あたかもインタビュイー自身が一人で話しているような形で構成する記事のことです。
【メリット】
・本人の声として書かれ、語り手の個性が際立つため、感情や思考がダイレクトに伝わる。
・体験談/感情中心の記述で、主人公の立場に読者が共感しやすい。
・視点が一貫しているため、短くても内容が濃く感じられる。
【デメリット】
・一方的な発信になりやすく、読者の疑問に答えられない場合がある。
・語り手の話し方やエピソードの選び方で印象が大きく変わり、編集に工夫が必要。
三人称/ルポルタージュ
【特徴】
インタビュアーが発信者となり取材内容を論評・考察するスタイルです。新聞記事のように、インタビュアーの視点や意見を反映させながら執筆できます。
【メリット】
・第三者視点のため、客観的で多面的な内容にしやすい。
・語り手のエピソードだけでなく、周囲の環境や他者の視点も記事に盛り込める。
・インタビュイーの仕草や表情も書けば、取材現場の臨場感までリアルに伝えられる。
【デメリット】
・情景や感情を文章化するための高度な取材力や描写力が求められる。
・語り手の感情や思考が間接的になるため、インタビュイーの人柄が伝わりにくい。
・説明口調の堅い文章になりがち。
インタビュイーによる種類分け
| タイプ | 目的 | 注意点 |
| ユーザー/導入先 | 信頼性と説得力を高め、検討層の購入や利用を後押しする。 | 宣伝色が強すぎると「やらせ」に見える。 |
| 社長/経営者 | ビジョンを発信し、ブランド価値を定義する。 | 話が抽象的になりやすい。多忙で取材時間の確保が大変。 |
| 社員/採用者 | 働く人の熱や組織の文化を伝え、採用のミスマッチを防ぐ。 | 取材対象者が退職した場合、記事の公開停止が必要になる。 |
| 開発者/生産者 | 技術的なこだわりや開発秘話を明かし、深みを演出する。 | 内容が専門的になりすぎ、一般読者が離脱する。 |
| 有識者/監修者 | 客観的な知見でコンテンツの権威性を高める。 | 高額な協力費が発生しやすく、自社の宣伝誘導がしにくい。 |
【特徴】
製品やサービスを実際に利用している顧客に、購入や利用の決め手や活用方法を伺う形式です。抱えていた課題が解決されるまでのプロセスを第三者視点で語ってもらうことで、検討層の不安を払拭し、購入や利用を後押しします。
【メリット】
・顧客のリアルな声により、サービスへの信頼性と説得力が格段に高まる。
・「自分も同じ課題を解決できる」という読者の自分事化を強力に促せる。
・自社では気づかなかった意外な活用法や製品の強みが浮き彫りになる。
【デメリット】
・取材先との日程調整や、公開前の原稿確認などの工数が多く発生する。
・宣伝色が強すぎると「やらせ」のように見えてしまい、逆効果になる。
・導入先企業の機密保持やブランド規定により、掲載内容が制限されやすい。
【特徴】
企業のトップに、創業の想いや将来のビジョン、社会に対する姿勢を伺う形式です。個人のカリスマ性や思想を言語化することで、企業のブランド価値を定義し、ステークホルダーからの共感と信頼を獲得します。
【メリット】
・企業の存在意義(パーパス)を力強く発信し、長期的なファンづくりが図れる。
・経営判断の背景を語ることで、投資家や取引先への強力なPRになる。
・トップの声を可視化することで、既存社員の帰属意識の向上にも繋がる。
【デメリット】
・話が抽象的・概念的になりやすく、実務的な情報を求める層には響かない。
・トップ個人の不祥事やスキャンダルがあった際、記事が負の遺産になる。
・多忙なため取材時間の確保が難しく、内容が薄くなってしまう恐れがある。
【特徴】
現場で働くスタッフに、業務内容や職場の雰囲気、キャリアパスを伺う形式です。等身大の言葉で働く姿を伝えることで、求職者に対して組織の文化や「働く人の体温」を伝え、採用ミスマッチを防ぐ役割を担います。
【メリット】
・入社後の自分を具体的にイメージさせ、志望度を高める効果が高い。
・「人」にフォーカスすることで、他社との差別化が難しい職種でも独自性を出せる。
・社員自身のモチベーション向上や、社内コミュニケーションの活性化に寄与する。
【デメリット】
・取材対象者が退職・休職した場合、記事の公開停止や削除の対応が必要になる。
・業務が多忙な現場スタッフへの協力依頼や、撮影のスケジュール調整が難しい。
・慣れない取材に緊張する対象者が多く、本音を引き出す高い取材力が求められる。
【特徴】
製品やサービスを生み出したエンジニアや企画者に、開発秘話や技術的なこだわりを伺う形式です。裏側にある情熱や試行錯誤のプロセスを明かすことで、機能面だけでは語れない製品の「深み」を伝えます。
【メリット】
・独自の技術や開発思想を深掘りすることで、模倣困難な強みをアピールできる。
・作り手の熱意が伝わることで、製品への愛着を持つ熱狂的なファンを作れる。
・専門性の高い人材に対して、技術力の高い組織であることをアピールできる。
【デメリット】
・内容が専門的・技術的になりすぎると、一般読者が理解できず離脱してしまう。
・知財やノウハウに関する情報が多く、公開できる範囲の精査に神経を使う。
・論理的な説明に偏りやすく、物語性のある「面白い記事」にするのが難しい。
【特徴】
大学教授や業界の専門家に、トレンド解説や情報の正当性を裏付けてもらう形式です。客観的な知見や科学的根拠を提示することで、記事全体の権威性を高め、読者に対して高い納得感と安心感を提供します。
【メリット】
・第三者の「お墨付き」により、コンテンツの信頼性と価値が高まる。
・専門家のネームバリューによって、検索流入やSNSでの拡散が期待できる。
・自社だけではリーチできない層に対して、中立的な立場から情報を届けられる。
【デメリット】
・著名な識者の場合は高額な取材協力費が発生し、制作コストが膨らみやすい。
・識者の意向が強く反映されるため、自社の商品誘導などがしにくくなる。
・高度な内容を平易に書き直す必要があり、構成や執筆に高い編集力が求められる。

記事の構成/レイアウトを誰が考えるか確認する
Webのインタビュー記事の構成やレイアウトは、アイキャッチ画像のほかに本文のh2タグごとに画像やイラストを入れて、文字ばかりで読みにくくなるのを防ぐ例が多いです。
インタビュイーの情報が多い場合は、冒頭で簡単に紹介したあとに、インタビュアーの情報などと一緒に記事の最後にボリューム多めで掲載する場合もあります。
下の見本ような構成やレイアウトが多く見られます。
タイトル ※h1タグ
↓
アイキャッチ画像
↓
リード文
↓
インタビュイーの情報
↓
目次
↓
本文
大見出し ※h2タグ
小見出し ※h3タグ
小見出し ※h3タグ
︙
↓
インタビュアーの情報
↓
参考資料や関連情報
なお記事の構成やレイアウトは、ライターが考えるのはもちろん、編集者やページデザイナーが決めてくれるときもあります。
ページや印刷物のデザインが先に完成していて、そこに文章を埋める形で執筆するような場合です(逆は、ライターの文章に合わせて、デザインが組まれる場合といえるでしょう)。事前にどのような形で進めていくのかを確認しておきましょう。
記事の文字数に合わせて取材時間を考える
記事の文字数に合わせて取材時間を考えましょう。
本ブログの運営会社であるネイビープロジェクトの場合、Web記事ならば、4000文字程度の依頼が多いです。
なお取材時間は、ヒアリング45分・撮影15分で、1時間で完結する例が多いです。ネイビープロジェクト調べでは、1時間のインタビューで15000文字程度の文字おこしデータがつくれるので、4000文字程度の記事なら45分程度のヒアリングで十分だとよく説明しています。
修正の工数を確認しておく
修正の工数は、依頼主と書き手の認識を合わせておくのが重要です。
確認していないと、修正する(依頼主と一緒に推敲する)つもりで叩き原稿を納品したのに、そのまま公開されてしまう場合もあります。
もしくは予想以上に確認や修正が大量に発生し、ライターが疲弊してしまう場合もあるでしょう。
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インタビュイー候補を考える
外部の人(お客さま・導入先・有識者・監修者など)にインタビューをする場合は「誰にお願いするか・お願いできそうか」を考える必要があります。
企画に合っているのはもちろん、経験が豊富で記事化しておもしろいか・役に立つ話が聞けそうか・依頼主や媒体のイメージと合うかなど、さまざまな点を考慮して人選する必要があります。
インタビュイーに取材を依頼する
インタビュイーに取材を依頼するところから請け負う場合もあるでしょう。
依頼するときに何を伝えればいいのか気になる人もいるかと思います。取材依頼メールで重要なのは、「あなたになぜ依頼したいのか(熱意)」と「相手の手間(条件)」をパッと見でわかりやすく伝えることです。下のような点をまとめましょう。
・制作の目的
・インタビュイーへの具体的な依頼内容
・記事の概要(テーマやコンセプト。構成案。想定質問。サンプル記事)
・インタビューの方法(オンラインかオフラインか。オフラインならば場所の候補)
・スケジュール(インタビュー候補時期・公開日など)
・謝礼
・連絡先
コピペしてそのまま使える「取材依頼メールのテンプレート」を、下の関連記事で公開しています。相手に快諾してもらうためのコツも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

インタビュイーについて調べる
インタビュイーの情報は事前に調べておきましょう。
知識が全くないままだと、話についていけず、エピソードが上手く聞き出せません。インタビュイーの最新作(著書・出演作品)などをチェックしておくのは、最低限のマナーといえるでしょう。
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質問票をつくる
質問票をつくっておくのは基本かもしれません。SEOやLLMOのキーワード調査がいらない単なるインタビュー取材の場合は、簡素な質問票で十分です。
1問あたり5〜10分で聞くイメージで、時間内にインタビューを終わらせるために、質問数も考慮しておく必要があります。ナンバリングしておくと、「〇〇番の質問に移ります」などと、インタビュー時に質問しやすくなるのでおすすめです。
質問を考えるときには、下にまとめたように時間軸を意識するがおすすめです。関連記事では、より詳しく解説をしているほか、質問票のテンプレートのダウンロードや取材対象者への事前準備の解説コメントも用意しているのでぜひ活用してみてください。
【過去】
<導入事例記事>「導入前はどのような悩みを抱えていたんですか?」
<社長インタビュー>「起業までの経緯を教えてください」
<有識者インタビュー>「〇〇が注目されるようになった背景を教えていただけますか?」
【現在】
<導入事例記事>「導入してみて、変化を感じていたり、成果が出ていたりしますか?」
<社長インタビュー>「現在、貴社が提供しているサービスや、抱えている課題について教えてください」
<有識者インタビュー>「〇〇を簡単に・いますぐ活用する上でのコツはありますか?」
【未来】
<導入事例記事>「このサービスを使って、どのようなことを今後やってみたいと思いますか?」
<社長インタビュー>「貴社もしくは社長自身の将来の展望をお聞かせください」
<有識者インタビュー>「〇〇が今後どのように形を変えていくのか、先生の意見を伺いたいです」

なお、作成した質問票は、あらかじめ共有もしておくと、インタビュイーの負担も軽くなります。アドリブが苦手であったり、事前に考えを整理してからしっかり答えたかったりと、インタビュイーによって考え方がさまざまだからです。併せて企画の説明も質問票に書いておくと、回答のズレが防げるのでおすすめです。
質問票に相手の名前をメモしておく
自分がインタビュー中に持つ質問票のすぐに見える位置に相手の名前をメモするのはおすすめです。
インタビュー中に相手の名前を忘れてしまうと、スムーズな会話が難しくなります。持参する質問票の全ページに、インタビュイーの名前を入れていると、忘れてもすぐに見られるので安心です。
インタビューの方法を確認したり、機材を準備したりする
インタビューの方法を確認したり、機材を準備したりしておきましょう。
最近はオンラインでのインタビューも増えました。オンラインの場合は、パソコンの設定(ツールのインストールやアカウント作成)や映り込みのケア(後ろを片付ける・ぼかし設定をする)が必要でしょう。
メモ紙/ペン/ICレコーダーは必須といえます。オフラインの場合はとくに、パソコンでメモを取ってしまうと、画面ばかり見てしまってインタビュイーの目を見ての会話がしにくくなります。メモ書きの柔軟性も紙の方が優れるので、手帖やメモ用紙を準備するのがおすすめです。ペンも、予備で新品を複数本持っておきましょう。
時間管理には、腕時計をおすすめします。インタビュー中に見るとすると、サッと見られて相手の話の邪魔にならないからです。時間がわからずに長引くと、忙しいインタビュイーや同席者の迷惑になる恐れもあります。会議室を使える時間が限られて移動を強いる場合もあるでしょう。カメラマンが同席する場合、ストロボなどの機材の移動が発生すると大変です。
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【インタビュー前】安心につながる工夫で、いい話を生む

服装は暗い色味のオフィスカジュアルスタイルがおすすめ
ビジネスでのインタビューだと考えると、オフィスカジュアルのようなフォーマルさを意識すると失敗が防げるでしょう。
共通して意識したい点として、黒や紺などの暗い色味の服を着るのがおすすめです。インタビューと合わせて写真や動画などを撮影する場合、明るい色味の服では、反射などで映り込むと邪魔になる可能性がある・消す必要があるからです。
オフラインの場合は、余裕をもって現場に到着する
社会人として当たり前かもしれませんが、余裕をもって現場に到着しておきましょう。
早朝の場合はとくに、交通機関の乱れや体調の変化などがあります。ギリギリに着くと、汗まみれだったり、息が上がったままで落ち着かなかったりするかもしれません。余裕をもってインタビューするためにも、30分くらい前までには着くようにしておきましょう。
インタビュー場所をセッティングする
インタビュー場所のセッティングは、編集者・ディレクターとして工夫したい点の一つです。
インタビュイーが話やすい座組みや、撮影したときの“抜け”がいい背景などを考慮してインタビュー場所をセッティングしましょう。
たとえば正面に座る「対立構図」を避けてみたり、あえてハの字型の座り方にしてみたりと、インタビュー場所の広さやレイアウトによって工夫ができます。カメラマンさんに素直に相談してみてもいいかもしれません。
名刺交換とアイスブレイクをする
初対面の場合、あいさつと名刺交換を自分からしましょう。
あいさつを事前にしておくと、インタビュイーも話しやすくなります。もし名刺交換ができなかった場合でも、最初に名乗っておくと印象がよくなるでしょう。
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【インタビュー中】目的を押さえ、深さや幅を広げつつ、会話を楽しむ

目的をまず説明する
インタビューの目的をまず説明しましょう。
質問票などで説明していても、インタビュイーが読んでいない・忘れている場合がしばしばあります。質問の意図や回答がズレないよう、共通認識を持つのが大切です。
質問項目を確認する
質問項目も、インタビューの冒頭で確認するのがおすすめです。
質問の流れや個数を最初に把握しておけば、回答の重複や脱線が防ぎやすくなります。話の流れをイメージできるので、インタビュイーの回答も明確になります。
インタビュイーの話を聞くことに集中する(脱線や沈黙を恐れない)
インタビュイーの話を聞くことを最優先しましょう。
インタビュアーが長々と自分語りをしてはいけません。編集者やディレクターが横入りするのも、ライターのペースを乱す・会話の邪魔になるので避けるべきです。脱線や沈黙が多少あっても、恐れずにインタビュイーの話に耳を傾けましょう。
質問は「5W1H」と「深さ」「幅」を意識する
いわゆる5W1Hを意識して質問を繰り返せば、話が具体的になっていきます。同じ話題で3回ぐらい違う角度から質問できるぐらいが望ましいでしょう。話を深掘りするなら「なぜ(Why)」・幅を出したいなら「ほかに」を使うのもおすすめです。
・When(いつ):このプロジェクトはいつから始めたんですか?
・Where(どこ):資金調達はどこからですか?
・What(何):何から手を着け始めたんですか?
・Why(なぜ):なぜ成功できたと思いますか?
・Who(誰):誰の支えが1番助かりましたか?
・How(どのように):どのようにすれば他の人でも成功できますか?
なお、5W1Hを使うオープンクエスチョンは、相手への負担も大きいです。インタビューに不慣れな人への取材では、まずはYes/Noで答えられる質問から始めて緊張感を解くのもコツです。
最後に自由発言の時間を設ける
インタビューの最後に自由発言の時間を設けてみてください。
インタビューで話をしていると、イメージが具現化されたり、なにか思い出したりして、話し切れていないことがよく発生します。それを自由に話してもらう時間を設けるわけです。
編集者やディレクターが横入りするのは、この最後のタイミングがいいでしょう。その旨を事前にお願いしておくとスムーズです(そのために5分ぐらいは時間を残しましょう)。質問はインタビュアーが考えた範囲だけなので、範囲外でいい話が聞けるのも珍しくありません。
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【記事執筆段階】AIやツールを使いつつ、プロのセンスやノウハウを活かす

AIやツールで文字おこしを省力化
文字おこしは、AIやツールで省力化しましょう。
手書きのメモだけでは、取りこぼしや理解が追い付かない点も出てきます。ICレコーダーなどを使って話を確実に記録しておくと、取りこぼしが防げて安心です。
なお「文字おこし」は、下のような使い分けがされています。AIに指示するときに細かく使い分けてみてください。誤字脱字や意味の違いがないかは、必ず自分で確認しましょう。
| 素起こし | ・発話内容を一言一句そのまま文字化すること。 ・「えー」「うーん」なども漏らさずに書く。 ・簡単に思えるが、細かく書き取るためにはかなりの工数がかかる。 |
| ケバ取り | ・言いよどみや無駄な繰り返しなどの不要な部分(ケバ)を削って、発話内容を文字化すること。 ・削る/残す箇所の選択が必要。 |
| 整文 | ・発話の内容を、読み手に理解しやすい状態まで書き言葉として整えること。 ・削る/残す箇所の選択にくわえて、文法的な知識も求められる。 |
面白くしたいなら、インタビューの流れどおりにしなくてもいい(構成の考え方)
インタビューの流れどおりにまとめなくてもかまいません。
読みやすくしたいのであれば、話が散り散りになっている場合はとくに、素材を並び替えて流れを整理してからまとめた方がいいです。構成案として執筆前に確認しておくと、不要な修正やトラブルを避けられるのでおすすめです。
面白さを意識するのであれば、流れを思い切って変えてみるのも有効です。日本語では「起承転結」で書く場合もありますが、ライターの古賀史健さんは、「起“転”承結」と、面白い話を先に置く構成を勧めています。
ドラマ『古畑任三郎』を例にとると、ミステリードラマでは犯人が最後にわかるのが一般的な中で、犯人を最初に視聴者に見せておいて刑事役の古畑に追い詰められるハラハラ感を演出していました。ぜひ参考にしてみてください。
叩き原稿をつくって寝かせる
叩き原稿をまずは完成させましょう。「書く」と「直す」を分けるのが、原稿をよくするコツです。手作業で書く場合もありますが、AIで叩き原稿をつくる機会も増えました。時間が限られているので、叩き原稿を早くつくって、直すのに時間を使うのがコツです。
話し言葉をどこまで書き言葉にするかは要検討
インタビュー中の話し言葉を、どこまで書き言葉にするかはしっかり検討しましょう。
インタビュー記事は、文字おこしをそのまま載せるのは御法度ですが、すべての文章を書き言葉にすればいいわけでもありません。
書き言葉として整えれば、誤読が少ないわかりやすい文章になります。一方で話し言葉に近い形でまとめると、話しているときのリズム感やスピードが出て、インタビュイーと話しているかのような読後感が得られます。口癖や方言を入れて、インタビュイーの個性を出すのも一つの手法です。
書き出しと締めは、最後に時間をかけて推敲する
書き出しと締めは、最後に時間をかけて推敲してください。
書き出しは、読者の心をぐっとつかみ、後を読み進めたくなるような一文にしたいものです。締めは、読後感の良し悪しや読者の行動喚起につながる部分だからです。
ただ、絶対的な正解があるわけではありません。下のような書き方を参考に、ぜひさまざまな可能性を模索してみてください。
<書き出しの考え方>
●ハウツー系の記事(本記事のようなもの):想定読者の悩みを端的に書いて『悩みを解決するヒントがあるかも…』と期待を抱かせる
●一人称/モノローグ形式やQ&A/対談形式:インタビュイーが話したキャッチーな言葉を一文目から書いて、読み進めるための勢いをつける
●三人称/ルポルタージュ形式:取材場所の様子を描写して、場の雰囲気をイメージさせる
<締め方の考え方>
●広告記事:商品やサービスの紹介や特設ページへの誘導を入れる
●一人称/モノローグ形式やQ&A/対談形式:今後の抱負や未来の展望を書く
●三人称/ルポルタージュ形式:筆者の言葉で感想や結論を書く
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【記事執筆後】多くの意見をもとに、みんなで記事を磨く

ほかの人から感想をもらう
書き上げた原稿は、ライター本人以外に読んでもらえるのが理想です。
書いた本人では気がつけない読みにくさやわかりにくさを指摘してもらい、「読者の不快感」を修正するためです。クライアントや編集者がいる場合はフィードバックをもらうのも一つです。
公開前に、インタビュイーに確認してもらう
記事を公開する前には、インタビュイーに確認してもらいましょう。
事実誤認や言い過ぎをケアできます。数字はとくに丁寧に、こちらでもチェックした上で間違いがないかを確認してもらいましょう。
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インタビュー記事のサンプル・書き方の見本(ネイビープロジェクトの実績)
インタビュー記事の書き方の見本として、本ブログ運営会社・ネイビープロジェクトの実績をいくつか紹介します。
「一人称/モノローグ形式」×「ユーザー/導入先」

【特徴】制作協力実績を紹介するための導入事例記事。
【プロのこだわりポイント】制作協力先とクライアントの担当者同士の親密さが伝わるような言い回しを活かした。事例紹介だけでなく、テレビ局とどのようにコラボレーションしたらいいのかという読者の疑問にも答える構成にした。
「一人称/モノローグ形式」×「社長/経営者」

【特徴】新潟県糸魚川市にある老舗クリーニング企業「大和屋」の代表インタビュー記事。
【プロのこだわりポイント】競合との差別化や文化醸成といったブランディングのために、社長の思いや地元との関わりについて深掘り。取材中の映像をもとに企業紹介VTRも制作し、文字+映像+音声で代表の思いが広がる工夫をした。
「三人称/ルポルタージュ形式」×「有識者/監修者」

【特徴】大学生向けに髭の整え方やオシャレの仕方を、メンズ用サロンの理容師さんにインタビューして解説。
【プロのこだわりポイント】プロの仕立て方はもちろん、不慣れな人が自宅ででもうまく髭ケアを行うためのコツを取材。情報の網羅性を高くしつつ、髭のケアに興味がわくような平易な言葉を選んだ。
「Q&A/対談形式」×「有識者/監修者」

【特徴】写真家・公益社団法人日本広告写真家協会 副会長の善本喜一郎さんにブランディングフォトの重要性や作り方を取材。
【プロのこだわりポイント】本人から話を直接聞いているような読後感を演出するために、対談形式を採用。本人の語彙や言い回しを活かし、短い単文でリズムよく読めるようにして、ハウツー系ながらスッと読める記事に仕上げた。
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インタビュー記事作成でよくある質問

インタビュー記事作成に関するよくある質問とその答えをまとめてみました。
- QICレコーダーを持っていません。インタビューをスマホでしてもいいのでしょうか?
- A
インタビューの録音でスマホを使ってもかまいません。
ライターを呼べない場合もあるので、スマホでインタビューをする人もいるでしょう。スマホだけでも、録音・録画・文字おこし・AI要約までできるようになりました。通信機能があるので、データをクラウドにすぐアップできるのも利点といえるかもしれません。
ただ下記のような注意点(デメリット)があるので、対策してみてください。いずれも、問題なく使用できるかインタビューの前にテストしておくのをおすすめします。
注意点 対策 通知や着信が邪魔になりかねない ・バックグラウンド録音が可能なアプリを使う
・機内モードにしておく音質が劣る(文字おこしが大変になる) ・インタビュイーの口元のなるべく近くにスマホを置く
・(あるならば)ピンマイクや単一指向性マイクをつなぐ
・(熱中症などの問題がない場合は)空調を消すバッテリーの消耗が激しい ・充電ケーブルや予備バッテリーにつなぐ データ不足で止まる恐れがある ・不要なファイルを事前に削除しておく 上に挙げたのはあくまで機器トラブルへの対策といえます。もう一つ挙げられるのが、「インタビュイーの気持ちが上がらない」ことです。
インタビューを受ける立場にあなたがなるとイメージしてみてください。下の二つのうち、どちらがテンションが上がるでしょうか。
- ストロボがセットされた会議室で、カメラマンが大きなカメラを持って構える横で、ライターからはICレコーダーを向けられる(もしくはピンマイクを付けられる)。
- いつもの会議室で、録音用のスマホを一つ置かれるだけで、「撮影もスマホでやります」といわれる。
テンションが上がるのは前者なはずです。こればかりはスマホを使う場合は対策できません。機材を用意するのも、数回しか使わないなら購入は気が引けるのもわかります。だからこそ、機材を用意して「空間を演出」してくれるプロのライターが必要になるわけです。
- Q社長・経営者・役員にどのような質問をすればいいか知りたいです。
- A
記事の主旨や目的にもよりますが、「経営理念が社内浸透することによる社員のモチベーションアップ」「志に共感してくれた人の採用強化」「投資家へのアピール」などの効果が、会社のトップ層としての発信には期待できます。どのような目的で発信するのかを押さえておくと、質問も考えやすいでしょう。
ブランディング担当として、トップ層の発信を効果的に活用したい人には、米国のビジネス・コンサルタント:ジェームズ・C・コリンズ氏の著書『ビジョナリー・カンパニー』に沿った構成と、それをヒアリングできる質問を逆算するのをおすすめしたいです。世界の超優良企業がどのような理念を持ち、発信していたのかがまとめられています。
あとは、成功体験は多くのトップ層が語りたがるのですが、失敗談・苦労話を聞くのもおすすめです。トップ層も人間であり、当人のキャラクターを感じてファンになってもらう上で、弱みを見せるのは効果的だと考えられます。弱みを語りたがらない人もいますが、ブランディングを考慮して“あえて”聞いている点を前置きしながら質問してみるといいかもしれません。
- Qインタビュー記事ではなく、ほかのスタイルがいい場合はありますか?
- A
下のような場合はインタビュー記事ではなく、ほかの記事を制作した方が目的が達成しやすいと考えられます。
- ニュースや時事ネタの発信など、速報性が求められる場合
- ハウツーをまとめるような、体系的な解説が必要な場合
- (広告記事の場合は)競合他社の批判につながる場合 ※中立的な立場での比較などはOK
- Qインタビュー記事を制作するのに、どれぐらい時間がかかるのでしょうか?
- A
オフライン取材だと、下ぐらいの時間をかけて記事を1本つくっています。
合計:20時間以上 / 1記事
└企画・リサーチ:3時間〜(相手のことを調べ尽くす時間)
└質問票作成・調整:2時間
└取材・移動: 4時間
└文字起こし・構成案:4〜6時間
└執筆:3〜5時間
└推敲:4〜6時間
└(+修正・確認ラリー:期間として1カ月)AIで楽になった部分も多いですが、リサーチなどはどうしても時間がかかります。見本で紹介したテレビ東京の記事をつくったときには、アーカイブされている番組をすべて見たので、1記事つくるのにリサーチだけで1週間以上かかったものもあります。
- Qインタビュー記事作成を外注するときに何を考えて依頼するのがいいですか?
- A
会社によって違いがありそうですが、下記のような内容を事前に検討いただけると制作がスムーズに進むかと思います(ネイビープロジェクトでの主なヒアリング内容です)。
- 掲出予定先(ページの有無):構成案の作成の必要性や内容を考えるため
- 過去記事の有無(もしくは作成イメージ記事):文字数や画像のイメージをつかむため
- 制作予定記事数:制作リソースがあるかを考えるため
- 取材形式(オンラインかオフラインか):形式によって料金が変わるため
- [オフラインの場合は]想定取材先:移動にかかる負担を確認するため
- 確認フロー:社内確認の回数に伴う修正対応の工数を見積もるため
- そのほかのご要望
- Qインタビュー記事の外注費用の相場はどれぐらいですか?
- A
インタビュー記事の外注に対する「相場」の金額は、公的なものが存在するわけではありません。他社が独自で調査や計算して「相場」として紹介している金額をもとに、本ブログとしては下にまとめたぐらいが「相場」といえるのではないかと考えています。詳しい解説は、関連記事をご覧ください。
クラウドソーシング 数千円〜数万円前後 フリーライター 3〜8万円 記事制作代行会社 5〜20万円 マーケティング支援会社 5〜10万円

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インタビュー記事制作の基本を今回解説しました。読みやすくて内容のあるインタビュー記事をつくるためには、いくつもの事前準備やノウハウが必要だとイメージできたでしょうか。
ここまで読んでも、下のような不安や迷いがある人が中にはいるかもしれません。
- 『やることとか意識すること、多すぎる…』
- 『紹介されたとおりにやるなんて無理…』
- 『やり方はわかったけど、上手くできるか不安…』
- 『そんなすぐに上手くできるようにならない…』
不安な人は、インタビューや記事で多くの悩みを解決してきたネイビープロジェクトにぜひご相談ください。失敗や不安を無くし、あなたの悩みを解決に導く「プロの記事づくり」を約束します。

とくに、オンライン取材を代行できるAIツールを当社で開発し、インタビュー取材も記事化もすべて自動でできるようにしました。あなたはURLを発行して、取材対象者に送るだけです。日程調整のストレスも発生しません。オフラインでも、取材対象者にPCを見せながら回答してもらうスタイルで活用してもいいでしょう。
ネイビープロジェクトの「AIインタビュー・オンライン取材代行ツール」については、下記の専用ページで詳細を紹介しています。ぜひご活用ください!


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