『インタビューが上手くいくかな…』『頭がパニックになりそう…』。そのような不安を抱えている人、本記事に従って準備すれば大丈夫です。インタビュー記事制作の要点を、歴10年超えのプロライターのノウハウの一部にはなりますが、流れに沿って解説します。
◆テンプレートや見本をすぐに見たい人は、下のリンクから移動できます(もしくは下にある目次を開いて【※……】を参考にしてください)。
【構成/レイアウトの見本】
【依頼メールのテンプレート】
【質問票のテンプレート】
【書き方の見本】
【費用の相場/9社の料金比較】
インタビューや記事作成の流れと書き方のコツ(準備・取材・執筆)

早速、インタビューや記事作成を成功させるためのコツを紹介していきます。本ブログの編集責任者である田中利知(株式会社ネイビープロジェクト代表)が意識している点を、準備段階・インタビュー前・インタビュー中・執筆段階・執筆後に分けてまとめてみました。

株式会社ネイビープロジェクト 代表。
編集者・ライター。本ブログ 編集責任者。
広告代理店・在京テレビ局・新聞社・一流国立大の“自社用”の原稿制作も頼まれるライター。山口県防府市出身。2児のパパ。保育園の送り迎えで20kgダイエット成功。
【準備段階】制作の目的・方向性・インタビュイーを定め、ライターの担当領域を明確に!
企画(記事制作の目的やコンセプト)を明確にする
記事の企画やマネタイズの方法によって、インタビューで聞く内容や記事で書くべき情報が変わります。記事を制作する目的やコンセプトは最初に明確にしておきましょう。
【目的】
・インプレッション獲得
・マーケティング(集客/販促強化・採用強化・SEO)
・ブランディング(差別化・権威づけ・文化醸成)
【テーマ・コンセプト】
・テーマ:何について書くか
・コンセプト:テーマについてどのような切り口で聞くか・書くか
【制作概要】
・制作費の規模感
・制作スケジュール
・インタビュー方法(オンラインかオフラインか)
・公開日
・インタビュー対象者のイメージ
・掲載媒体
【想定読者・ペルソナ】
・BtoB/BtoC
・属性(性別/年齢/地域居住地/年収)
【記事のゴール】
・閲覧やアクセスをしてくれればOK
・読者が意識を変えてくれればOK
・購入/問い合わせ/応募まで読者に行動させる
【制作費用の捻出方法・媒体のマネタイズ方法】
・アクセス数に応じた広告収益
・問い合わせやLINE登録など、誘導した先のコンバージョンによるアフィリエイト収益
・広告費・宣伝費などクライアントの持ち出し
【ヒアリング内容】
・起業/開発/購入/利用などの背景や経緯
・悩み
・効果やその根拠
・競合との違い
・使い心地 など

「制作費用の捻出方法・媒体のマネタイズ方法」によって、優先順位が変わります。読者の利益につながる内容をまとめるのが理想ではありますが、広告記事でクライアントの意向に沿う必要がある場合は、ライターは柔軟に対応しなければなりません。
くわえて、ユーザー/導入先や有識者/監修者などの外部の人に協力いただく場合は、クライアントの意向に沿いつつ、協力者への配慮も必要です。顔や名前を出して協力してくださる方に迷惑にならないように、言葉選びや確認の段取りなどに気を配りながら制作を進めましょう。
書き方やインタビューイーで記事の種類を決める
インタビュー記事には種類があります。種類分けとして、下記が代表例で挙げられるでしょう
<書き方による種類分け>
・Q&A/対談形式
・一人称/モノローグ形式
・三人称/ルポルタージュ形式
<インタビュー対象者による種類分け>
・ユーザー/導入先
・社長/経営者
・社員/採用者
・開発者
・有識者/監修者
それぞれの特徴やメリット・デメリットをまとめました。下のボタンから確認し、用途や効果を踏まえた上で、記事の適切な種類を選ぶようにしてください。
書き方による種類分け
【特徴】
インタビュー時のやり取りに近い形で書く記事です。質問と回答の形で進むため、会話の流れが読者にもわかりやすく対話感が強くできます。
【メリット】
・シンプルな構成で読みやすい。
・章立てしやすく、特定のテーマを深掘りしやすい。
・質問の仕方や反応まで読者に伝えやすく、対談の雰囲気が生き生きと伝わる。
・読者視点での質問が共感や関心を得やすい。
【デメリット】
・脱線したり長くなったりすると、整理する手間が増える。
・表現によっては、軽めの印象になりがち。
・話し言葉のままでは、文章が長くなる。
・情報を足し過ぎると冗長的になったり、わざとらしくなったりする。
【特徴】
取材を基にするものの、インタビュアーの存在を表に出しません。あたかもインタビュイー自身が一人で話しているような形で構成する記事のことです。
【メリット】
・本人の声として書かれ、語り手の個性が際立つため、感情や思考がダイレクトに伝わる。
・体験談/感情中心の記述で、主人公の立場に読者が共感しやすい。
・視点が一貫しているため、短くても内容が濃く感じられる。
【デメリット】
・一方的な発信になりやすく、読者の疑問に答えられない場合がある。
・語り手の話し方やエピソードの選び方で印象が大きく変わり、編集に工夫が必要。
【特徴】
インタビュアーが発信者となり取材内容を論評しながら考察するスタイルです。新聞記事のように、インタビュアーの視点や意見を反映させながら執筆できます。
【メリット】
・第三者視点で描写されるため、客観的で多面的な内容にしやすい。
・語り手のエピソードだけでなく、周囲の環境や他者の視点も記事に盛り込める。
・インタビュイーの仕草や表情も書けば、取材現場の臨場感までリアルに伝えられる。
【デメリット】
・情景や感情を文章化するための高度な取材力や描写力が求められる。
・語り手の感情や思考が間接的になるため、インタビュイーの人柄が伝わりにくい。
・説明口調の堅い文章になりがち。
インタビュイーによる種類分け
【特徴】
製品やサービスを実際に利用している顧客に、購入や利用の決め手や活用方法を伺う形式です。抱えていた課題が解決されるまでのプロセスを第三者視点で語ってもらうことで、検討層の不安を払拭し、購入や利用を後押しします。
【メリット】
・顧客のリアルな声により、サービスへの信頼性と説得力が格段に高まる。
・「自分も同じ課題を解決できる」という読者の自分事化を強力に促せる。
・自社では気づかなかった意外な活用法や製品の強みが浮き彫りになる。
【デメリット】
・取材先との日程調整や、公開前の原稿確認などの工数が多く発生する。
・宣伝色が強すぎると「やらせ」のように見えてしまい、逆効果になる。
・導入先企業の機密保持やブランド規定により、掲載内容が制限されやすい。
【特徴】
企業のトップに、創業の想いや将来のビジョン、社会に対する姿勢を伺う形式です。個人のカリスマ性や思想を言語化することで、企業のブランド価値を定義し、ステークホルダーからの共感と信頼を獲得します。
【メリット】
・企業の存在意義(パーパス)を力強く発信し、長期的なファンづくりが図れる。
・経営判断の背景を語ることで、投資家や取引先への強力なPRになる。
・トップの声を可視化することで、既存社員の帰属意識の向上にも繋がる。
【デメリット】
・話が抽象的・概念的になりやすく、実務的な情報を求める層には響かない。
・トップ個人の不祥事やスキャンダルがあった際、記事が負の遺産になる。
・多忙なため取材時間の確保が難しく、内容が薄くなってしまう恐れがある。
【特徴】
現場で働くスタッフに、業務内容や職場の雰囲気、キャリアパスを伺う形式です。等身大の言葉で働く姿を伝えることで、求職者に対して組織の文化や「働く人の体温」を伝え、採用ミスマッチを防ぐ役割を担います。
【メリット】
・入社後の自分を具体的にイメージさせ、志望度を高める効果が高い。
・「人」にフォーカスすることで、他社との差別化が難しい職種でも独自性を出せる。
・社員自身のモチベーション向上や、社内コミュニケーションの活性化に寄与する。
【デメリット】
・取材対象者が退職・休職した場合、記事の公開停止や削除の対応が必要になる。
・業務が多忙な現場スタッフへの協力依頼や、撮影のスケジュール調整が難しい。
・慣れない取材に緊張する対象者が多く、本音を引き出す高い取材力が求められる。
【特徴】
製品やサービスを生み出したエンジニアや企画者に、開発秘話や技術的なこだわりを伺う形式です。裏側にある情熱や試行錯誤のプロセスを明かすことで、機能面だけでは語れない製品の「深み」を伝えます。
【メリット】
・独自の技術や開発思想を深掘りすることで、模倣困難な強みをアピールできる。
・作り手の熱意が伝わることで、製品への愛着を持つ熱狂的なファンを作れる。
・専門性の高い人材に対して、技術力の高い組織であることをアピールできる。
【デメリット】
・内容が専門的・技術的になりすぎると、一般読者が理解できず離脱してしまう。
・知財やノウハウに関する情報が多く、公開できる範囲の精査に神経を使う。
・論理的な説明に偏りやすく、物語性のある「面白い記事」にするのが難しい。
【特徴】
大学教授や業界の専門家に、トレンド解説や情報の正当性を裏付けてもらう形式です。客観的な知見や科学的根拠を提示することで、記事全体の権威性を高め、読者に対して高い納得感と安心感を提供します。
【メリット】
・第三者の「お墨付き」により、コンテンツの信頼性と価値が高まる。
・専門家のネームバリューによって、検索流入やSNSでの拡散が期待できる。
・自社だけではリーチできない層に対して、中立的な立場から情報を届けられる。
【デメリット】
・著名な識者の場合は高額な取材協力費が発生し、制作コストが膨らみやすい。
・識者の意向が強く反映されるため、自社の商品誘導などがしにくくなる。
・高度な内容を平易に書き直す必要があり、構成や執筆に高い編集力が求められる。
記事の構成/レイアウトを誰が考えるか確認する【※構成/レイアウトの見本】
Webのインタビュー記事の構成やレイアウトは、アイキャッチ画像のほかに本文のh2タグごとに画像やイラストを入れて、文字ばかりで読みにくくなるのを防ぐ例が多いです。もちろん、厳格なルールがあるわけではありません。
またインタビュイーの情報が多い場合は、冒頭で簡単に紹介したあとに、インタビュアーの情報などと一緒に記事の最後にボリューム多めで掲載する場合もあります。
下の見本ような構成やレイアウトが多く見られます。
タイトル ※h1タグ
↓
アイキャッチ画像
↓
リード文
↓
インタビュイーの情報
↓
目次
↓
本文
大見出し ※h2タグ
小見出し ※h3タグ
小見出し ※h3タグ
︙
↓
インタビュアーの情報
↓
参考資料や関連情報
なお記事の構成やレイアウトは、ライターが考えるのはもちろん、編集者やページデザイナーが決めてくれるときもあります。
ページや印刷物のデザインが先に完成していて、そこに文章を埋める形で執筆するような場合です(逆は、ライターの文章に合わせて、デザインが組まれる場合といえるでしょう)。事前にどのような形で進めていくのかを確認しておきましょう。

構成やレイアウトをライターが考えるときには、型を意識できるといいかと思います。
日本語の文章で長く使われてきた「起承転結」や、Webライティングで普及している「PREP法」(結論から書くスタイル)、LP(広告などから誘導した先の着地ページ)やセールスレターでは「PASONAの法則」(問題点の提起→解決策の提示→行動の呼びかけのようなスタイル)などを記事ごとによって私は使い分けています。
修正の工数を確認しておく
修正の工数は、依頼主と書き手の認識を合わせておくのが重要です。
確認していないと、修正する(依頼主と一緒に推敲する)つもりで叩き原稿を納品したのに、そのまま公開されてしまう場合もあります。
もしくは予想以上に確認や修正が大量に発生し、ライターが疲弊してしまう場合もあるでしょう。どのようなスケジュールで進めるかを事前に確認しておくのが大切です。

インタビュー記事に限らず、スケジュールの確認は重要です。
過去には、社会保険に関する原稿をつくっているのに、各所への確認を行っているうちに、法律が改訂されて公開時にはすでに古い情報になっていた経験があります。
ライターというよりは、編集者やディレクターの領域ですが、「いつ公開するか」を関係者に共有しておくのが重要だと考えています。
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インタビュイー候補者を考える
ユーザー/導入先や有識者/監修者など、外部の人にインタビューをする場合は「誰にお願いするか・お願いできそうか」を考える必要があります。
記事の企画に合っているのはもちろん、経験が豊富で記事化しておもしろい・役に立つ話が聞けそうか、また依頼主や媒体のイメージと合うかなど、さまざまな点を考慮して人選する必要があります。
企業や媒体、さらに依頼の条件や仕方にもよるのですが、全員に「出たい」と思ってもらえる・すぐに快諾してもらえる例はほぼありません。下のような方法で根気強く探してみてください。
・クライアントからの紹介
・エキストラの派遣会社や講演会の仲介会社に依頼
・ホームページの問い合わせやSNSのDM(ダイレクトメッセージ)で相談
・自分の知人に相談

有識者や有名人のような、リサーチで候補者が複数人ピックアップできる場合は、先にリストをつくり、「このような人に打診しようと思います」とクライアントや編集者に根回しをしてから依頼するのがおすすめです。
取材OKをもらえた人をリストにして提案すると、断る人が出る前提でコストがかさむため、リストの中から早くOKをもらえた人に取材するような段取りを組むのが理想です。
インタビュイーに取材を依頼する 【※依頼メールのテンプレート】
インタビュイーに取材を依頼するところから請け負う場合もあるでしょう。
依頼するときに何を伝えればいいのか気になる人もいるかと思います。下のような点をまとめましょう。
・制作の目的
・インタビュイーへの具体的な依頼内容
・記事の概要(テーマやコンセプト。構成案。想定質問。サンプル記事)
・インタビューの方法(オンラインかオフラインか。オフラインならば場所の候補)
・スケジュール(インタビュー候補時期・公開日など)
・謝礼
・連絡先
依頼メールのテンプレートを作りましたので、活用してみてください(下の「依頼メールのテンプレート」から確認できます)。
●●●●社
●●●●さま
はじめまして。
ライターの田中と申します。
突然の連絡で失礼いたします。
●●●●社が運営するアマチュアスポーツ支援メディア「●●●●」(URL)にて
全国の学生・社会人スポーツチームへの取材を基にしたコンテンツを制作・発信して
活性化のお手伝いをさせていただいております。
つきましては、時節柄お忙しい折とは存じますが、
貴チームにも取材をお願いしたく連絡させていただいた次第です。
取材の概要について簡単にまとめました。ご確認いただけますでしょうか。
—————————————–
▼掲載媒体
アマチュアスポーツ情報メディア「●●●●」
[URL]
▼スケジュール
●月中に掲載予定のため、●月中旬での取材希望
・取材時間:1~2時間程度
・明るい時間帯にお邪魔できると幸甚です。
▼取材場所
貴社のグラウンドまでお邪魔させていただきます。
▼取材対象
合計3名:●●監督・●●主将・若手成長株の選手どなたか1名
▼構成イメージ
すでに掲載されている記事をご覧いただくのが良いかと思いまして、
●●●●さんの記事URLを記載いたしました。
[URL]
1ページ目はチームの基本情報、2ページ目以降は監督や選手の取材記事となっております。
2ページ目以降で、より選手にフォーカスした内容を記事として提供することで
チームの個性を紹介するコンテンツを作成して参ります。
▼質問内容
取材内容は添付の取材表にまとめさせていただきました。
監督用と選手用で2シートになっておりますのでご確認いただけますでしょうか。
※取材の前日までに3名(監督+2選手)にご確認いただき、メールでの送り返しをお願いすることになります。
▼備考
カメラ撮影:あり
掲載前の原稿チェック:あり
謝礼:1万円(税別。取材日を含む当月末日締めにて請求書をいただき、翌月末日迄に銀行口座を介してお支払いいたします)
—————————————–
そのほか必要事項等ございましたら、
明日改めてお電話させていただきますので、
その際にお申し付けください。
前向きにご検討いただけると幸甚です。
何卒よろしくお願い申し上げます。
*******************************************
田中 利知(たなか としちか)
所属:株式会社●●●●
HP:●●●●●●●●●●●●
Phone:●●●-●●●●-●●●●
FAX:●●-●●●●-●●●●
MAIL:●●●●@●●●●
*******************************************

依頼には“可能なかぎり詳しい概要”を書くのが望ましいです。
この加減が難しくて、企業の広告記事では、秘密保持契約(NDA)を結ぶまではクライアント名や媒体名は伝えないでほしいといわれる場合もあります。クライアントや代理店と細かく確認しましょう。
複数人に一気に打診する場合も多いかと思います。ただ、指名での依頼だと候補者が認識していると、断るとなったら迷惑につながりかねません。「取材対象者が集まらない事態を避けるために何名かに声をかけている」などと、打診のときから正直に伝えておくのがリスクヘッジになります。「早い者勝ち」のような煽るような連絡は避けましょう。
依頼日時や進捗はGoogleスプレッドシートで管理しましょう。クライアントなどに共有しておけば、状況がすぐに確認してもらえ安心につながります。
インタビュイーについて調べる
インタビュイーの情報は事前に調べておきましょう。
知識が全くないままだと、話についていけず、エピソードが上手く聞き出せません。インタビュイーの最新作(著書・出演作品)などをチェックしておくのは、最低限のマナーといえるでしょう。

情報をチェックできていれば、聞く方の心の余裕につながります。
インタビュイーについて調べ切ってからであれば、もしわからない話が出ても「勉強不足ですみません。教えてください」と素直にいえます。これが全く調べていかないと、聞いたら失礼になるぐらい基本的なことかが判断できないわけです。
また名前を読み方まで確認しておくのをおすすめします。私の失敗談としては、「寺原」を「てらはら」と思ってインタビューしていたのに、実は「てらばる」だった経験があります。名前間違いは非常に印象が悪いので、細かく確認しておきましょう。
\\ 『取材の交渉、上手くできないかも…』と外注したくなっていたら下のボタンをクリック //
質問票をつくる 【※質問票のテンプレート】
質問票をつくっておくのは基本かもしれません。
SEOのキーワード調査がいらない単なるインタビュー取材の場合は、簡素な質問票で十分です。そちらのテンプレートは下記を参考にしてみてください。
※下の記事の制作時につくった質問票です※

Note取材記事用ヒアリングシート
■ 取材対象者
おぎのひとしさま
■ 日時・場所
20××年××/××(×)××:××〜××:××
東京工芸大学 中野キャンパス
■ 記事の方向性
「クリエイティビティ」って、どうやって鍛えるの?
AIの台頭で、単純作業にかかる時間が減った分、「クリエイティブ(創造的)な仕事に人間は注力すべき」という意見が聞かれます。しかし、クリエイティブな能力を発揮しろといきなり言われて、困っている人(とくに社会人)が多いのではないかと考えています。
そこで、大学でのレクチャーの仕方や、ご自身がどのようにクリエイティビティを鍛えたのかなど、おぎのさんの周りのお話を伺いつつ、社会人がクリエイティビティを鍛える/発揮できるようになるヒントを紹介したいです。
■ 想定読者
企業のマーケティング担当者
└作業をずっとやってきたが、AIの導入でクリエイティブな仕事をする必要性に駆られている
└クリエイティブに関する勉強はしたことがない
■ 補足
誰がつくったか分からない/AIが無責任に生成した情報ではなく、専門家の意見を責任もって発信することを大事にしております。おぎのさん(n=1)の体験談や意見でもかまいませんので、いろいろとお話を伺えると幸いです。
■ 質問項目
001|「クリエイティビティ」のおぎのさん流の定義や現状
【A】「〜〜ができる力」のように、日本語で具体的に教えていただけるとありがたいです。
【B】クリエイティビティの必要性について、過去・現在・未来で、変化している点や変化していない点を考察していただけますでしょうか。
002|おぎのさんのクリエイティビティの源泉は?(原体験)
【A】子どもの頃の思い出や、親御さんとの触れ合いなど、クリエイティビティが磨かれた原体験・生育環境・趣味趣向がどのようなものだったかを教えてください。
【B】現在も創作活動を続けていらっしゃいますが、クリエイティビティを維持・向上できているのには何か秘訣がありそうでしょうか?
003|学生のクリエイティビティを伸ばすときの工夫点
【A】AIの影響は大きいかと考えております。学生さん(やほかの教員さん)がAIについてどのような意見をお持ちかお聞かせください。
【B】見出しのとおりですが、学生さんのクリエイティビティを伸ばすときの工夫点や注意点を教えてください。
004|社会人がクリエイティビティを鍛える/発揮するためのヒント
【A】クリエイティビティを鍛えようと自発的に勉強や行動をしている人は、どのような点を意識する・具体的に何をするのがおすすめですか?
【B】管理する立場の人が、部下や後輩のクリエイティビティを鍛えると考えたときに、どのような点を意識する・具体的に何をするのがおすすめですか?
1問あたり5〜10分で聞くイメージで、時間内にインタビューを終わらせるために、質問数も考慮しておく必要があります。またナンバリングしておくと、「〇〇番の質問に移ります」などと、インタビュー時に質問しやすくなるのでおすすめです。
あらかじめ共有もしておくと、インタビュイーの負担も軽くなります。アドリブが苦手であったり、事前に考えを整理してからしっかり答えたかったりと、インタビュイーによって考え方がさまざまだからです。併せて企画の説明も質問票に書いておくと、回答のズレが防げるのでおすすめです。

主観的で恐縮ですが、過去・現在・未来の時系列に沿うと質問票はつくりやすいかなと思います。
どのようなプロジェクトや人物にも、時間の流れは存在しています。なので、質問を考えるときの切り口として汎用性が高いわけです。
過去の話からすれば、現在の行動や考え方につながるヒントが得やすい、また未来の話で終わればビジョンやメッセージで投げかけて記事を終えやすいという、インタビューや編集上の利点もあります。
質問票に相手の名前をメモしておく
自分がインタビュー中に持つ質問票のすぐに見える位置に相手の名前をメモするのはおすすめです。インタビュー中に相手の名前を忘れてしまうと、スムーズな会話が難しくなります。持参する質問票の全ページに、インタビュイーの名前を入れていると、忘れてもすぐに見られるので安心です。

これもインタビュアーの心の余裕を生むコツです。
上で紹介した工夫点を踏まえて、私は質問票をExcelで自作し、インタビュイーに送るのはもちろん、A4用紙に印刷して持って行きます。インタビュー後にスキャンしてデータ化しやすく、執筆後にシュレッダーにかけて処理しやすい(情報漏洩を防げる)からです。
本原稿は、インタビューだけでなくSEOを意識してつくっているのですが、その質問票と構成案を、参考としてダウンロードできるようにしました。
1〜2分で終わる簡単なアンケートに記入すればすぐに手に入ります。下のフォームからアンケートに答えて、ファイルをダウンロードし、ぜひ活用してください!
インタビューの方法を確認したり、機材を準備したりする
インタビューの方法を確認したり、機材を準備したりしておきましょう。
最近はオンラインでのインタビューも増えました。オンラインの場合は、パソコンの設定(ツールのインストールやアカウント作成)や映り込みのケア(後ろを片付ける・ぼかし設定をする)が必要でしょう。
メモ紙/ペン/ICレコーダーは必須といえます。オフラインの場合はとくに、パソコンでメモを取ってしまうと、画面ばかり見てしまってインタビュイーの目を見ての会話がしにくくなります。メモ書きの柔軟性も紙の方が優れるので、手帖やメモ用紙を準備するのがおすすめです。ペンも、予備で新品を複数本持っておきましょう。
時間管理には、腕時計をおすすめします。インタビュー中に見るとすると、サッと見られて相手の話の邪魔にならないからです。時間がわからずに長引くと、忙しいインタビュイーや同席者の迷惑になる恐れもあります。会議室を使える時間が限られて移動を強いる場合もあるでしょう。カメラマンが同席する場合、ストロボなどの機材の移動が発生すると大変です。

オフラインの場合は、動画が撮れるカメラもあると便利です。
ICレコーダーとのダブル録音で、機材トラブルで片方が収録できていなかったとしても、保険がかけられます。
身振り手振りで説明する人を取材するときも、雰囲気や何を伝えたいかが確認できるので、原稿の質が上げられる利点もあります。
取材先の都合を考える
取材先への最大限の配慮が、円滑なインタビュー・取材の第一歩です。
インタビューや取材は、対象者に貴重な時間を割いてもらう行為です。飲食店への取材であれば、ランチタイムやディナータイムといったピーク時間を避けるなど、相手の業務を邪魔しないように配慮しましょう。

取材時間は、短いにこしたことはありません。インタビューが長いと、対象者はもちろん、インタビュアーの集中力も続かなくなります。
質問事項を事前に共有する際に、時間配分も伝えておくのもおすすめです。インタビュイーも、場所を押さえてもらう場合は会議室の予約時間であったり、次の予定であったりが考えやすくなります。
\\ 『上手くできるかな…』と不安になっている方は下のボタンからプロに相談 //
【インタビュー前】安心につながる工夫で、いい話を生む

開始前に一報を入れる
現場に到着する前(できれば、目覚めたときや自宅を出る前)に、連絡を一度入れておくのがおすすめです。
依頼している人は、現場に到着するまでライターが来るかドキドキしています。早い段階で事前に連絡して、依頼主を安心させてあげましょう。

簡易的なやりとりができるLINEやショートメールでの連絡がおすすめです。
主観で恐縮ですが、出発の連絡は“大した連絡”ではありません。メールで送ると“わざわざ”になるところを、LINEやショートメールなら直感的にできて、返信する側も楽だからです(LINEならスタンプだけなのでより手軽です)。
オフラインの場合は、余裕をもって現場に到着する
社会人として当たり前かもしれませんが、余裕をもって現場に到着しておきましょう。
早朝の場合はとくに、交通機関の乱れや体調の変化などがあります。ギリギリに着くと、汗まみれだったり、息が上がったままで落ち着かなかったりするかもしれません。余裕をもってインタビューするためにも、30分くらい前までには着くようにしておきましょう。

遠方に行く場合は、用心するに越したことはありません。県境をまたぐときは、前泊を基本にしてもいいと思っているぐらいです。
朝から新幹線で移動して北関東で昼からインタビューをする(余裕をもって到着して昼食をとる)段取りだったのが、地震で新幹線が大幅に遅れて昼食抜きになったことがあります。
東北での朝9時からのインタビューで、都内から来る人が寝坊して備品がない(車を急遽借りてドン・キホーテまで買い行った)こともありました。
インタビュー場所をセッティングする
インタビュー場所のセッティングは、編集者・ディレクターとして工夫したい点の一つです。
インタビュイーが話やすい座組みや、撮影したときの“抜け”がいい背景などを考慮してインタビュー場所をセッティングしましょう。
たとえば正面に座る「対立構図」を避けてみたり、あえてハの字型の座り方にしてみたりと、インタビュー場所の広さやレイアウトによって工夫ができます。カメラマンさんに素直に相談してみてもいいかもしれません。

記事を複数並べて載せる場合には、“違い”を意識した方がいいなと考えています。
取材協力先に部屋の用意をお願いすると、抜けがよくて広い会議室を皆さん押さえてくださいます。しかし皆さんが同じことをするため、似た写真ばかりになってしまうわけです。
その会社らしさが出るような場所を押さえてもらったり、写真のときだけは移動したりと、工夫できるとよいかと思います。
名刺交換とアイスブレイクをする
初対面の場合、あいさつと名刺交換を自分からしましょう。
あいさつを事前にしておくと、インタビュイーも話しやすくなります。もし名刺交換ができなかった場合でも、最初に名乗っておくと印象がよくなるでしょう。

あいさつができていると、インタビュアーの心の余裕につながります。インタビュイーの方も、取材に慣れている人ばかりではありません。アイスブレイスの観点からも、あいさつをして軽く話をしておくのが有効な場合が多いです。
ほかの記事などでは、インタビューの冒頭でアイスブレイクをする旨を書いているものも見受けられます。ただ、インタビューの時間は限られているので、できるだけ事前にインタビュイーに挨拶して和ませるように、名刺交換のタイミングでのコミュニケーションを私は意識しています。
\\ 『焦って失敗しそう…』と不安になった方は下のボタンからプロに相談 //
【インタビュー中】目的を押さえ、深さや幅を広げつつ、会話を楽しむ

目的をまず説明する
インタビューの目的をまず説明しましょう。
質問票などで説明していても、インタビュイーが読んでいない・忘れている場合がしばしばあります。質問の意図や回答がズレないよう、共通認識を持つのが大切です。

ここで意識したいのが、端的に終わることです。インタビュイーの話を聞く場なので、インタビュアーからの話は短いほどいいです。短時間でパッと要点だけを説明できるように準備しておきましょう。
質問項目を確認する
質問項目も、インタビューの冒頭で確認するのがおすすめです。
質問の流れや個数を最初に把握しておけば、回答の重複や脱線が防ぎやすくなります。話の流れをイメージできるので、インタビュイーの回答も明確になります。

質問の個数を伝えるのが効果的だと考えています。「本日聞きたいのは3点です。コレとアレとソレです」みたいに伝えてみましょう。
数字は印象が強いので、聞いたインタビュイーの方も頭に残ります。『あとどれぐらい質問があるんだっけ?』とインタビュイーが途中で思ったとしても、頭の中で整理しやすいわけです。私の場合は、質問を3〜4つに大別して説明することが多いです。
オンラインでのインタビューならば、背景画像に質問項目を書いておくのもいいかもしれません。質問や流れをインタビュイーがいつでも確認できて、脱線や聞き直しが防げます。
インタビュイーの話を聞くことに集中する(脱線や沈黙を恐れない)
インタビュイーの話を聞くことを最優先しましょう。
インタビュアーが長々と自分語りをしてはいけません。編集者やディレクターが横入りするのも、ライターのペースを乱す・会話の邪魔になるので避けるべきです。脱線や沈黙が多少あっても、恐れずにインタビュイーの話に耳を傾けましょう。
またインタビュイーの話を集中して聞けるよう、事前に環境を整えておくのも重要です。メモを書くのに気を取られずに話を聞けるように、ICレコーダーやカメラで音や映像を撮っておくわけです。

「沈黙を恐れない」はとくに意識したい点です。何かを考えるときに黙り込むのは、普段の会話でもよくあるはずです。そこで焦ってインタビュアーが横入りすると、思考が中断されて、いい話が聞けなくなります。
『沈黙しちゃった。マズい…』とインタビュイーの方がむしろ焦っています。話をしなければならないのは、インタビュイーの方だからです。インタビュイーが黙ったとしても、まずはゆっくり待ちましょう。
本当に思いつかないときなどは、「思いつきません」と相手もいってくれます。
質問は「5W1H」と「深さ」「幅」を意識する
いわゆる5W1Hを意識して質問を繰り返せば、話が具体的になっていきます。同じ話題で3回ぐらい違う角度から質問できるぐらいが望ましいでしょう。
なお、5W1Hを使うオープンクエスチョンは、相手への負担も大きいです。インタビューに不慣れな人への取材では、まずはYes/Noで答えられる質問から始めて緊張感を解くのもコツです。
・When(いつ):このプロジェクトはいつから始めたんですか?
・Where(どこ):資金調達はどこからですか?
・What(何):何から手を着け始めたんですか?
・Why(なぜ):なぜ成功できたと思いますか?
・Who(誰):誰の支えが1番助かりましたか?
・How(どのように):どのようにすれば他の人でも成功できますか?

話に深さを出すなら「なぜ(Why)」、幅を出すなら「ほかに」を使うのがおすすめです。深さは縦・幅は横に話題を広げるイメージです。
縦と横をバランスよく聞くのか、おもしろい話を深掘りするのか、参考になる例を多く引き出すのかは、インタビュアーの腕の見せどころかもしれません。記事の目的を理解し、記事として成立させられるイメージを得ながら、インタビュイーと自然に会話をする力が求められます。
会話を楽しむ
会話を楽しむのは、インタビューを成功させる秘訣です。
質問票に書いていないことも織り交ぜながら、雑談を楽しむ・予定調和を壊すくらいでいいでしょう。知らないこと・わからないことを素直に聞くと、会話も弾んでいいインタビューになります。

ライターの皆さんはとくに、インタビュー取材と称して、人気企業の経営者や有名人などと話す機会が得られやすいです。せっかくの時間なので、ご自身が楽しまなくては損だと私は思います。
一個人としての視点は読者目線にもつながるので、楽しめるように準備などを入念にしましょう。
時間管理は絶対
時間の管理は絶対です。
インタビュイーは基本忙しいと思っておきましょう。腕時計で時間を確認しながら、優先順位の高い質問をもれなく聞けるようにするのがプロのインタビュアーです。

準備物のところで説明したとおりです。インタビューは時間内で終わることを心がけましょう。
話が長引いて、最低限の質問ができないときもあるかもしれません。まずは時間どおりに終わることを意識したのち、聞き漏らしがあればメールなどで追加取材を相談するのがスマートです。
最後に自由発言の時間を設ける
インタビューの最後に自由発言の時間を設けてみてください。
インタビューで話をしていると、イメージが具現化されたり、なにか思い出したりして、話し切れていないことがよく発生します。それを自由に話してもらう時間を設けるわけです。
編集者やディレクターが横入りするのは、この最後のタイミングがいいでしょう。その旨を事前にお願いしておくとスムーズです(そのために5分ぐらいは時間を残しましょう)。質問はインタビュアーが考えた範囲だけなので、範囲外でいい話が聞けるのも珍しくありません。

鼎談や座談のときに「今だから聞ける、お互いへの質問」として、インタビュイー同士で質問させ合うのはおもしろいです。
最後なので体が温まっているし、会話で情報が整理されているので、「実は気になっていたこと」がポンと出てきたりします。
インタビュイー同士が会話のキャッチボールをしている記述にもできるので、ぜひ試してみてください。
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【記事執筆段階】AIやツールを使いつつ、プロのセンスやノウハウを活かす

AIやツールで文字おこしを省力化
文字おこしは、AIやツールで省力化しましょう。
手書きのメモだけでは、取りこぼしや理解が追い付かない点も出てきます。ICレコーダーなどを使って話を確実に記録しておくと、取りこぼしなく取材が可能です。
なお「文字おこし」は、下のような使い分けがされています。AIに指示するときに細かく使い分けてみてください。
| 素起こし | ・発話内容を一言一句そのまま文字化すること。 ・「えー」「うーん」なども漏らさずに書く。 ・簡単に思えるが、細かく書き取るためにはかなりの工数がかかる。 |
| ケバ取り | ・言いよどみや無駄な繰り返しなどの不要な部分(ケバ)を削って、発話内容を文字化すること。 ・削る/残す箇所の選択が必要。 |
| 整文 | ・発話の内容を、読み手に理解しやすい状態まで書き言葉として整えること。 ・削る/残す箇所の選択にくわえて、文法的な知識も求められる。 |

私が使っているのはAIのNotebookLMとYouTubeです。
NotebookLMは、読み込ませたデータだけを使って処理を行えるAIのためハルシネーション(AIによる嘘)がない点と、機械学習にデータが利用されない(漏洩のリスクがない)点が特徴です。
文字おこしはNotebookLMだけで十分だと考えている人もいるかもしれませんが、私は動画でも取材風景を記録しているので、映像をYouTubeに非公開でアップして、テロップデータを生成します。
そして、「YouTubeのテロップ」と「NotebookLMによる文字おこし」と音声データを再度NotebookLMのソースとして指定して、より正確性が高くて自然な文字おこしデータを作っています。
なお、NotebookLMもYouTubeもGoogleのサービスです。当社はGoogleWorkSpaceを使っているので一応有料ではありますが、無料でも使えます。
※情報漏洩防止のために、YouTubeは「非公開」設定と、校了後のデータ削除も忘れずに!
AIやツール任せではなく、文字おこしは人間が丁寧に確認
AIやツールで文字おこしは省力化できるようになりました。しかし、誤字脱字や意味の違いがないかを必ず自分で確認しましょう。

AIが進化したとはいえ、人による見直しは必須です。
私は以前、「コ・クリエイション(共創)」が「クリエイション(創造)」となっていて見直しの重要さを痛感しました。料理でいう“下ごしらえ”だと思って、丁寧に行いましょう。
文字おこしを見直す負担を減らすのにおすすめなのがYouTubeです。インタビューをカメラで録画するのでできる方法なのですが、自分のYouTubeアカウントで「非公開」でデータをアップし、スマホから動画を見ながらAIのテキストデータを確認するのです。
文字おこしで面倒なのが、聞き直しで前に戻す作業です。スマホでYouTubeを見る場合、画面左側をタップすれば5秒や10秒ほど前に戻れます(細かい秒数設定可能)。ブラウザとWordを行き来する手間がなく、カーソル操作よりも直感的なので、ストレスフリーになります。
※情報漏洩防止のために、「非公開」設定と、校了後のデータ削除も忘れずに!
面白くしたいなら、インタビューの流れどおりにしなくてもいい(構成の考え方)
インタビューの流れどおりに執筆しなくてもかまいません。
読みやすくしたいのであれば、話が散り散りになっている場合はとくに、素材を並び替えて流れを整理してからまとめた方がいいです。構成案として執筆前に確認しておくと、不要な修正やトラブルを避けられるのでおすすめです。
面白さを意識するのであれば、流れを思い切って変えてみるのも有効です。日本語では「起承転結」で書く場合もありますが、ライターの古賀史健さんは、「起“転”承結」と、面白い話を先に置く構成を勧めています。
ドラマ『古畑任三郎』を例にとると、ミステリードラマでは犯人が最後にわかるのが一般的な中で、犯人を最初に視聴者に見せておいて刑事役の古畑に追い詰められるハラハラ感を演出していました。ぜひ参考にしてみてください。

インタビューの流れのとおりに原稿を書けば、自然にはできます。
並び替えると順番が変わって、説明がないのが当然のように語られている場面があったかと思えば、そのあとに説明が入って“先に教えて”となる可能性があるわけです。編集力が試される部分ですので、丁寧に進めましょう。
構成づくりに慣れていない人は、取材内容を全く知らない人に“どんなインタビューだったか”を口頭で説明してみるといいかもしれません。
書くよりも、しゃべる方が簡単です。原稿(パソコン)から離れると、気分が変わって情報整理がしやすくなります。一度しゃべってみて、自然に・おもしろく説明できる流れで原稿も書く方法はおすすめです。
話し言葉をどこまで書き言葉にするかは要検討
インタビュー中の話し言葉を、どこまで書き言葉にするかはしっかり検討しましょう。
インタビュー記事は、文字おこしをそのまま載せるのは御法度ですが、すべての文章を書き言葉にすればいいわけでもありません。
書き言葉として整えれば、誤読が少ないわかりやすい文章になります。一方で話し言葉に近い形でまとめると、話しているときのリズム感やスピードが出て、インタビュイーと話しているかのような読後感が得られます。口癖や方言を入れて、インタビュイーの個性を出すのも一つの手法です。

センスが問われる部分なので、慣れていない人は気にし過ぎなくてもかまいません。
そもそも日本語は、書き言葉と話し言葉で使い分けられてきました(下記参考)。私たちは無意識のうちで使い分けているわけですが、意図的にどちらかに寄せるのが非常に難しいです。
書き言葉としてきれいに整えるのをまずは意識してみてください。
もともと日本人は、「書きことば」と「話しことば」を使い分けて生きてきた。
平安後期から明治初期にかけて「文語」と「口語」は、あきらかに分離していた。しかも時代を経るごとに、その乖離は深まっていった。時代に合わせて自在に変化する「口語」に対し、「文語」は保守的で、変化を嫌う性格を持っていたからである。
そんな状況に風穴を開けるべく明治期に巻き起こったのが、言文一致運動だ。
坪内逍遥、二葉亭四迷、山田美妙、尾崎紅葉らの文学者たちがリードし、明治政府も後押しした、「書きことば」と「話しことば」を一致させようとする国民運動である。若き文学者たちは、海外小説や落語の速記文を参考に、あらたな文体を生み出すべく試行錯誤した。彼らの奮闘を後押しするように、明治38年には帝国教育会(全国規模の教育者団体)のなかに「言文一致会」がつくられ、言文一致はひとつの国民運動として盛り上がっていった。そして明治39年、日本初の国定国語教科書『尋常小学読本』において、ついに口語文(言文一致体による文章)が採用され、言文一致運動は完成をみた。――以上が日本史の授業で学ぶ、言文一致運動である。
もっとも、その後も法曹界や軍部などに文語体は残ったものの、それも終戦をもって口語体に改められた。おそらく現在、ほとんどの日本人は、自分たちが言文一致の果たされた世界に住んでいると思っている。
しかし、だ。
新聞であれ、書店に並ぶさまざまな本であれ、あるいは中高生の書く作文・読書感想文であれ、そこに「話しことばのまま」書かれた文章は、ほとんど存在しない。どんな文章も、なんらかの「書きことば」として書かれている。
[中略]挙げていけばキリがないが、このようにわれわれはいまなお、言文一致の果たされていない二重の言語空間に生きているのである。
『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』(古賀史健,ダイヤモンド社,第4刷P168L12〜)
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【記事執筆後】多くの意見をもとに、みんなで記事を磨く

ほかの人から感想をもらう
書き上げた原稿は、ライター本人以外に読んでもらえるのが理想です。
書いた本人では気がつけない読みにくさやわかりにくさを指摘してもらい、「読者の不快感」を修正するためです。クライアントや編集者がいる場合はフィードバックをもらうのも一つです。

未公開前の記事のチェックは、誰でもいいわけではありません。もし周りにチェックしてくれる人がいない場合は、AIを使う方法もあるでしょう。
もちろん、AIの機械学習に利用されては大変です。機械学習への利用をオフにする・機械学習をそもそもしないAIを使うなどの配慮が必要です。
私は、文章の校正で利用している「文章作成アドバイスツール【文賢】
」のAI機能で感想をもらっています。1からプロンプトをつくる必要がある生成AIとは違って、文章作成に必要な機能が整理されているツールなので、感想をもらう以外にも役立っています。
公開前に、インタビュイーに確認してもらう
記事を公開する前には、インタビュイーに確認してもらいましょう。
事実誤認や言い過ぎをケアできます。数字はとくに丁寧に、こちらでもチェックした上で間違いがないかを確認してもらいましょう。

締切を設けるのが重要です。忙しい人も多いので、公開日に間に合うように各所に“いつまでに”というのを通達しましょう。
また確認する側が意識したいのは、順番や方法です。決定権のある人が、原稿制作に詳しいとは限りません。
SEOを意識する場合はとくに、高度な設計をして原稿をつくります。見識がないと、要領を得ない修正で手間暇が取られかねません(偉い人の意見だとそのまま通って、効果が得られない場合もあります)。
誰から先に・どのように原稿を見せればいいかぜひ考えてみてください。
事前に確認した条件で修正する
修正の条件などは事前に確認した範囲内で行いましょう。
あとから何度も修正をお願いされると、割に合わない仕事になるかもしれません。もちろん条件にある修正はきちんと行う必要はありますが、それ以上の要求は断れるようにしておきましょう。

大きな企業になればなるほど、この点は注意いただいた方がいいかもしれません。
というのも資本金が1000万円を超える事業者が下請事業者に原稿制作(情報成果物作成・役務提供委託)を依頼する場合、「下請法」の対象になるからです。
「不当な給付内容の変更及び不当なやり直し(第2項第4号)」(費用を負担せずに注文内容を変更し,又は受領後にやり直しをさせること)は、「禁止事項(4条)」として定められています。
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インタビューを受ける人(インタビュー)の準備は?

インタビューを受ける人も、事前準備が大切です。取材の準備をする編集者やディレクターは、インタビュイーに下記のような点を伝えておきましょう。
自分ごととしてインタビューに臨む(臨んでもらう)
自分ごととしてインタビューに臨む(臨んでもらう)のが重要です。
インタビュイーの言葉によって記事の価値が決まります。企画を理解した上で、しっかりと自分の言葉で話せるように準備して(準備をお願いして)おきましょう。

Webに載る原稿は、アーカイブされて一生残るものもあります。中途半端な記事は、効果がなく周りの不利益になるだけでなく、インタビュイー自身が恥をかく原因にもなりかねません。
よい記事は逆に、周りの人やインタビュイーを一生幸せにするといってもいいでしょう。緊張したり、変に構えたりする必要はありませんので、インタビューや記事が「あなた」のためになるように協力をお願いします(協力を仰いでみてください)。
質問票の確認をしておく(確認を促す)
事前に質問票が送られている場合、簡単に確認しておく(確認を促す)とよいでしょう。
役所の人など立場的にアドリブを利かせられない人は、想定問答を考えておくのが重要です。

質問票を見て簡単に考えておけば、インタビュイーの心の余裕につながります。
インタビュイーも、大半の人が緊張しています。リラックスできるようにインタビュアーなどが和ませてくれるものの、インタビュイーの方でも心の余裕につながる工夫をしてみましょう(工夫をお願いしてみてください)。
身だしなみを整えておく
身だしなみを整えておくのも、大切な準備です。
インタビューの際に撮影される場合もあります。写真の見栄えは記事の印象に影響を及ぼすので、身だしなみを整えてインタビューに臨みましょう。

公益社団法人日本広告写真家協会 副会長で、写真家の善本喜一郎さんにインタビューしたとき、写真撮影がある場合は「散髪後から1〜2週間は空けてほしい」とおっしゃっていました。切り立てでは、髪が馴染んでいないようです。
あと女性はとくに、メイクを張り切り過ぎないのがいいといわれました。実際に会ったときと写真の印象が違い過ぎると、逆効果になってしまうからです。整えつつも、“いつもの感じ”を意識してみてください。
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インタビュー記事とは?意味・用途・効果を確認

そもそもインタビュー記事がどのようなものかもぜひ頭に入れておきましょう。制作の目的やコンセプトなどが考えやすくなります。
インタビュー記事とは?効果は?
インタビュー記事とは、向かい合っての会話…対談(2人)・鼎談(3人)・座談(4人以上)を通じて、取材した内容を基に執筆・編集した記事のことです。
インタビューを受けた人(インタビュイー)の意見・経験・知識などを記事に反映できる・ストーリーによって理解を深められるので、下にまとめたような効果が期待できます。
検索では出てこない独自性のある記事がつくれる。
↓↓↓
インタビューで意見や体験談を聞き出せれば、オリジナルの一次情報が足せて記事の独自性が上がる。SEOで重要といわれる「E-E-A-T」のうち「E(Experience:経験)」の強化に役立つ。インタビューで撮影した写真を入れることも、オリジナルの要素であり、読みやすさの向上に効果的である。
※ほかはExpertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trust(信頼性)
「リアルな声」が記事に反映できる。
↓↓↓
お客さま・導入企業・新卒社員・転職社員などインタビュイーの声や体験談が親近感や共感につながって読者を引きつけられる点、企業/商品サービスの理解につながる点から、集客・販促・採用などの強化に役立つ。
漠然としていたアイデアや理念が深掘り・具現化でき、独自の発信ができる。
↓↓↓
他社との差別化・権威付け・文化醸成に役立つ。たとえば創業者・社長・役員などのトップ層が会社の方針(ミッション・ビジョン・バリュー)をしっかり発信できれば、同業他社との違いが明確にできて採用のミスマッチを防げたり、信頼性が高まって投資が集まったり、自社の理解が深まって社員のモチベーションが上がったりする。
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インタビュー記事のサンプル(ネイビープロジェクトの実績) 【※書き方の見本】
インタビュー記事の見本として、本ブログ運営会社・ネイビープロジェクトの実績をいくつか紹介します。
ただ、公開NGの実績が多いのが実情です。ほかの実績についてはぜひお問い合わせください。
「一人称/モノローグ形式」×「ユーザー/導入先」

【特徴】制作協力実績を紹介するための導入事例記事。
【工夫点】制作協力先とクライアントの担当者同士の親密さが伝わるような言い回しを活かした。事例紹介だけでなく、テレビ局とどのようにコラボレーションしたらいいのかという読者の疑問にも答える構成にした。
「一人称/モノローグ形式」×「社長/経営者」

【特徴】新潟県糸魚川市にある老舗クリーニング企業「大和屋」の代表インタビュー記事。
【工夫点】競合との差別化や文化醸成といったブランディングのために、社長の思いや地元との関わりについて深掘り。取材中の映像をもとに企業紹介VTRも制作し、文字+映像+音声で代表の思いが広がる工夫をした。
「三人称/ルポルタージュ形式」×「有識者/監修者」

【特徴】大学生向けに髭の整え方やオシャレの仕方を、メンズ用サロンの理容師さんにインタビューして解説。
【工夫点】プロの仕立て方はもちろん、不慣れな人が自宅ででもうまく髭ケアを行うためのコツを取材。情報の網羅性を高くしつつ、髭のケアに興味がわくような平易な言葉を選んだ。
「Q&A/対談形式」×「有識者/監修者」

【特徴】写真家・公益社団法人日本広告写真家協会 副会長の善本喜一郎さんにブランディングフォトの重要性や作り方を取材。
【工夫点】本人から話を直接聞いているような読後感を演出するために、対談形式を採用。本人の語彙や言い回しを活かし、短い単文でリズムよく読めるようにして、ハウツー系ながらスッと読める記事に仕上げた。
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インタビュー記事作成でよくある質問(費用・文字数・録音方法など)

- QライターではないのでICレコーダーを持っていません。インタビューをスマホでしてもいいのでしょうか?
- A
インタビューの録音でスマホを使ってもかまいません。
ライターを呼べない場合もあるので、スマホでインタビューをする人もいるでしょう。スマホだけでも、録音・録画・文字おこし・AI要約までできるようになりました。通信機能があるので、データをクラウドにすぐアップできるのも利点といえるかもしれません。
ただ下記のような注意点(デメリット)があるので、対策してみてください。いずれも、問題なく使用できるかインタビューの前にテストしておくのをおすすめします。
注意点 対策 通知や着信が邪魔になりかねない ・バックグラウンド録音が可能なアプリを使う
・機内モードにしておく音質が劣る(文字おこしが大変になる) ・インタビュイーの口元のなるべく近くにスマホを置く
・(あるならば)ピンマイクや短一指向性マイクをつなぐ
・(熱中症などの問題がない場合は)空調を消すバッテリーの消耗が激しい ・充電ケーブルや予備バッテリーにつなぐ データ不足で止まる恐れがある ・不要なファイルを事前に削除しておく 上に挙げたのはあくまで機器トラブルへの対策といえます。もう一つ挙げられるのが、「インタビュイーの気持ちが上がらない」ことです。
インタビューを受ける立場にあなたがなるとイメージしてみてください。下の二つのうち、どちらがテンションが上がるでしょうか。
- ストロボがセットされた会議室で、カメラマンが大きなカメラを持って構える横で、ライターからはICレコーダーを向けてくる(もしくはピンマイクを付けられる)。
- いつもの会議室で、録音用のスマホを一つ置かれるだけで、「撮影もスマホでやります」といわれる。
テンションが上がるのは前者なはずです。こればかりはスマホを使う場合は対策できません。機材を用意するのも、数回しか使わないなら購入は気が引けるのもわかります。だからこそ、機材を用意して「空間を演出」してくれるプロのライターが必要になるわけです。
- Q社長・経営者・役員にどのような質問をすればいいか知りたいです。
- A
記事の主旨や目的にもよりますが、「経営理念が社内浸透することによる社員のモチベーションアップ」「志に共感してくれた人の採用強化」「投資家へのアピール」などの効果が、会社のトップ層としての発信には期待できます。どのような目的で発信するのかを押さえておくと、質問も考えやすいでしょう。
ブランディング担当として、トップ層の発信を効果的に活用したい人には、米国のビジネス・コンサルタント:ジェームズ・C・コリンズ氏の著書『ビジョナリー・カンパニー』に沿った構成と、それをヒアリングできる質問を逆算するのをおすすめしたいです。世界の超優良企業がどのような理念を持ち、発信していたのかがまとめられています。
あとは、成功体験は多くのトップ層が語りたがるのですが、失敗談・苦労話を聞くのもおすすめです。トップ層も人間であり、当人のキャラクターを感じてファンになってもらう上で、弱みを見せるのは効果的だと考えられます。弱みを語りたがらない人もいますが、ブランディングを考慮して“あえて”聞いている点を前置きしながら質問してみるといいかもしれません。
- Qインタビュー取材にはどのような服装が適切ですか?
- A
ビジネスシーンですので、オフィスカジュアルのようなフォーマルさを意識すると失敗が防げるでしょう。また共通して意識したい点として、黒や紺などの暗い色味の服を着るのがおすすめです。インタビューと合わせて写真や動画などを撮影する場合、明るい色味の服では、映り込むと邪魔になる可能性があるからです。
- Qインタビュー記事の書き出しと締め方をどのようにすればいいか悩んでいます。
- A
書き出しは、読者の心をぐっとつかみ、後を読み進めたくなるような一文にしたいものです。
絶対的な正解があるわけではありませんが、本記事を例にすると、ハウツー系なので、想定読者の悩みを端的に書いて『悩みを解決するヒントがあるかも…』と期待を抱かせるような一文にしてみました。ほかにも、インタビュイーが話したキャッチーな言葉を一文目から書いてみたり、取材場所の様子を描写して場の雰囲気をイメージさせたりするのもいいでしょう。重要度の高い要素なので、すべて書き終えてから改めて練り直すぐらいこだわりたいところです。
締め方も、絶対的な正解があるわけではないので、頭をひねりたいポイントです。
インタビュー自体の締めとして、今後の抱負を聞いて締めるのはポピュラーかもしれません。もしくは、三人称/ルポルタージュ形式の場合は筆者の言葉で感想や結論を書いて締めるのも手でしょう。あとは、広告記事の場合は商品やサービスの紹介や特設ページへの誘導を入れるのがセオリーといえます。
- Qインタビュー記事ではなく、ほかのスタイルがいい場合はありますか?
- A
下のような場合はインタビュー記事ではなく、ほかの記事を制作した方が目的が達成しやすいと考えられます。
- ニュースや時事ネタの発信など、速報性が求められる場合
- ハウツーをまとめるような、体系的な解説が必要な場合
- (広告記事の場合は)競合他社の批判につながる場合 ※中立的な立場での比較などはOK
- Qインタビュー記事の文字数はどれぐらいが目安ですか?
- A
本ブログの運営会社であるネイビープロジェクトの場合、Web記事ならば、4000文字程度の依頼が多いです。もちろん媒体や記事による違いがあり、本記事のようにSEOも意識して一部をインタビューで制作するような記事であれば1万文字以上になる例も少なくありません。
なお取材時間は、ヒアリング45分・撮影15分で、1時間で完結する例が多いです。ネイビープロジェクト調べでは、1時間のインタビューで15000文字程度の文字おこしデータがつくれるので、4000文字程度の記事なら45分程度のヒアリングで十分だとよく説明しています。
- Qインタビュー取材記事の原稿料の相場はいくらぐらいですか?
- A
「3万〜5万円が相場」と多くの会社(ページ)が紹介していました。クラウドソーシングでフリーランスに直接依頼する場合は、もう少し安いようです。「1万円前後」と紹介しているページもありました。
料金についての記載がある会社の情報を調べて9社ほど挙げてみました。
サービス名/会社名 料金例 条件 URL 記事作成代行ウルトラ(シュワット株式会社) スタンダード 3万4000円
スタンダードプラス:4万3000円
プレミアム:10万円https://seo-writing-professionals.com/lp/interview/ YOSCA 4万5000円〜
(初期費用:別途1万円)ディレクション費 5000円〜
取材ライティング料 4万円〜
無料修正対応 1回https://yosca.jp/writing/interview/ 取材ライタープロ(株式会社Webライタープロ) 6万円〜 https://webwriter-pro.co.jp/media/interview-outsourcing-cost/ 株式会社ネイビープロジェクト オンライン取材代行 2万5000円
オンライン取材+原稿 6万7000円
オフライン取材+原稿+プロ写真 15万2500円
(初期費用:別途1万円)https://www.navy-p.com/interview WERITE(PAX株式会社) 6万9540円〜 5000文字想定
基本料金 5万4340円〜
取材 1万5200円https://www.werite.info/#price テキスパート(株式会社アナザーパス) 対面 7万5000円
オンライン 7万円
(初期費用 別途2万円)4000文字想定
取材時間90分https://texpert.jp/price/ コンマルク(株式会社GIG) 1本あたり7万〜21万円になることが多い https://www.conmark.jp/service/case-interview サイトエンジン カメラマン込みプラン 15万円
ライターのみプラン 10万円1インタビューで最大2記事作成
2000〜3000文字/記事
最低発注金額 30万円(テスト発注10万〜)https://www.siteengine.co.jp/operation/interview/ ノオト 27万6000円 4000〜5000文字
リサーチ、想定質問作成 3万円
ヒアリング 3万円
原稿料 6万円
編集・修正対応 6万円
撮影・レタッチ 5万円
進行管理・ディレクション 4.6万円https://www.note.fm/price/ ※情報確認日:2025年12月18日
調べてみると、「〇万円〜」と記載をしている会社(ページ)が多いように見受けられました。理由は、テーマ・取材方法・文字数・撮影の有無などで費用が変わるためです。ページの金額をもとに見積もりをもらう時間が発生する点や、依頼内容によっては金額が大きく変わる可能性がある点は考慮しておくのがよいでしょう。
また料金が安めの場合、経験値が少ないライターが対応する(から安い)旨を丁寧に書いている会社もありました。しかし、どのようなライターが対応してくれるかを明確にしていない会社もあったので、ご自身で確認・比較してみてください。
- Qインタビュー記事作成を外注するときに何を考えて依頼するのがいいですか?
- A
会社によって違いがありそうですが、下記のような内容を事前に検討いただけると制作がスムーズに進むかと思います(ネイビープロジェクトでの主なヒアリング内容です)。
- 掲出予定先(ページの有無):構成案の作成の必要性や内容を考えるため
- 過去記事の有無(もしくは作成イメージ記事):文字数や画像のイメージをつかむため
- 制作予定記事数:制作リソースがあるかを考えるため
- 取材形式(オンラインかオフラインか):形式によって料金が変わるため
- [オフラインの場合は]想定取材先:移動にかかる負担を確認するため
- 確認フロー:社内確認の回数に伴う修正対応の工数を見積もるため
- そのほかのご要望
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インタビュー記事作成を依頼するネイビープロジェクト

<本記事のまとめ>
●インタビューは、他にはない独自性のあるコンテンツを生み出せる
●インタビュー記事を活用すれば、SEO(E-E-A-Tの強化)・マーケティング(集客・販促・採用)・ブランディング(差別化・権威づけ・文化醸成)などの効果が期待できる
●目的に合わせて適切な種類やインタビュイーを選定するのが重要
●事前の準備や執筆後の推敲で記事の良し悪しが決まる
●取材中は聞き役に徹して、深さや幅を意識しながら話を広げる
●取材時は「話しやすい雰囲気」を心がけ、読者にとって読みやすい表現や構成に編集する
インタビュー記事制作の基本を今回解説しました。読みやすくて内容のあるインタビュー記事をつくるためには、いくつもの事前準備やノウハウが必要だとイメージできたでしょうか。
記事の途中に掲載したテンプレートや見本もぜひ活用してください。掲載箇所へのリンクを改めて書きました。下のリンクから該当箇所に移れます。
【構成/レイアウトの見本】
【依頼メールのテンプレート】
【質問票のテンプレート】
【書き方の見本】
【費用の相場/9社の料金比較】
ここまで読んでも、『紹介されたとおりにやるなんて無理…』『やり方は分かったけど上手くできるか不安…』などと、インタビュー記事作成を誰かに依頼したいと思った人も多いのではないでしょうか。インタビューはやり直しが利きません。まだ失敗が怖い人は、プロを頼りましょう。
外注するなら、インタビューや記事で多くの悩みを解決してきた株式会社ネイビープロジェクトにぜひご相談ください。マーケティングやブランディングなどのあなたの悩みを解決に導く「プロの記事づくり」を約束します。SEO/LLMO・LP改善・ブランディング支援もネイビープロジェクトにお任せください。
文章とまじめに向き合うあなたからの依頼をお待ちしております。詳細を解説した特設ページがありますので、下の画像からぜひアクセスしてください!


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