インタビューはどうやったら上達するんだろう…。必要な項目を効率的にインタビューできるようになりたい。
インタビューの方法に、正解はありません。ただ、コツはあります。失敗を無くし、インタビューを成功させるコツをプロの知見を交えて解説します。

株式会社ネイビープロジェクト 代表取締役/CEO
本ブログ 編集責任者。
広告代理店・在京テレビ局・新聞社・一流国立大の“自社用”の原稿制作も支援。山口県防府市出身。2児のパパ。保育園の送り迎えで20kgダイエット成功。
【直前〜序盤】インタビュー前や最初にアイスブレイク&企画説明で緊張をほぐす

インタビューを円滑にするためには、直前と序盤が大事です。アイスブレイクや企画説明などでインタビューの緊張をほぐしましょう。
アイスブレイク
インタビューでは、本題にいきなり入らず、アイスブレイクの時間を設けましょう。
オフライン取材の場合は、合流してから会議室までの移動中や着席してインタビューを始めるまでの数分が適しています。話題をあらかじめ用意しておくと会話を自然に始められます。例えば天気の話や街の印象、エントランスや会議室の雰囲気に触れるだけでも十分です。
インタビュイーに関連する最新のプレスリリースの話題も効果的でしょう。「このインタビュアーは当社について調べてきてくれている」と思わせられます。
アイスブレイクでは、相手が口数の少ないタイプか話好きなタイプかも確認してみてください。その後の質問の投げ方を調整する上で役立ちます。

オンラインの場合はアイスブレイクのタイミングが限られます。私は、Zoomなどに数分前に入室し、全員が揃うまでの時間をアイスブレイクに活用する場合もあります。
インタビュー開始1分で企画説明
インタビューを始める際は、まず録音の許可を取りましょう。その上で開始後1分程度を使って企画を説明します。
最初に全体像を示すことで、インタビュイーはゴールを見据えて話せるようになり、回答の質が向上します。事前に内容を共有している場合でも、改めて伝えることが重要です。ターゲットにどのような情報を届ける記事なのかを明確にし、全体の構成や結びの方向性まで簡潔に説明します。
あわせてどのような流れで話を聞いていくのかも伝えましょう。質問票を事前に送っている場合は、それに沿って進行する旨を共有するだけで十分です。
よくある話の流れには次のものがあります。
【導入事例のためのインタビュー】
- インタビュイーが抱えていた課題は何か
- 課題解決のためにどのようにソリューションを選定したか
- ソリューションをどのように活用したか
- どのような成果を実現できたか
【従業員紹介のためのインタビュー】
- インタビューはこれまでどのようなキャリアを歩んできたか
- 転機は何だったのか
- 新たなキャリアにおける迷い・やりがい
- 同じ立場の人へのメッセージ

オンラインインタビューの場合は、冒頭1分で読めるメモを用意しておく選択肢もあります。その際はメモばかりに集中せず、画面上でインタビュイーと目を合わせながら企画を説明しましょう。
インタビュイーは最初は口が重い
インタビュイーによって差はありますが、序盤は口数が少ない人も珍しくありません。多くの場合、質問に回答する意思がないのではなく、インタビューに慣れておらず緊張しているだけです。
インタビュイーの口が重いときは、相手の反応を見ながら最初の数分程度は自分が積極的に話す意識を持つと場が和みます。抑揚をやや強めにし、明るく話すことでフレンドリーな空気を作れるでしょう。
相手の緊張をほぐすために、「記事として公開する前に確認いただき、記載すべきでない内容は削除しますので今日はぜひざっくばらんにお話しください」と伝えるのも効果的です。また「実は私も緊張しています」と明るく伝えると、共感を得やすくなります。
さらに、事前調査で得た企業の事業内容や最新情報に簡潔に触れつつ、自然に相手や組織を褒めることで「きちんと調べてきてくれている」という信頼感を持ってもらえます。インタビュイーの緊張が解けてきたら、徐々に相手に多く話してもらう形へ移行していきましょう。

オンラインインタビューではアイスブレイクが難しかったり、画面越しの独特の距離感があったりするため、インタビュイーの口は重くなりがちです。カメラを見てインタビュイーと目を合わせて、早口にならないように注意しながら適度に抑揚をつけて会話しましょう。
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【中盤〜終盤】インタビュイーの会話を5W1H&沈黙/要約を使って時間内で徹底的に深掘り

スタートがうまくできたら、深掘りでインタビュイーの考えを深掘りする・時間内で締めることを意識しましょう。スタートだけで安心してはいけません。
5W1Hを意識して会話
インタビュイーの回答を深掘りする際は、「5W1H」を意識すると具体的な話を引き出しやすくなるでしょう。
「誰が関わっていたのか」「具体的に何をしたのか」「いつ頃の出来事なのか」「どこでの話なのか」「なぜそう判断したのか」「どんな工夫をしたのか」といった視点で問いを重ねることでエピソードに厚みが出ます。
重要なのは質問を機械的に投げるのではなく、会話の流れの中で自然に確認していくことです。1問1答の形式にこだわると話が途切れやすくなります。相手の話に関心を持ち、会話を楽しむ姿勢を大切にすると、記事に使える具体的で臨場感のある情報を得やすくなるはずです。

オンラインインタビューの場合は、相槌を多少大げさにするのがおすすめです。相手の話を自分の相槌で遮りたくない場合は、頷きなどのリアクションをオーバー気味に行いましょう。
沈黙と要約を使いこなす
インタビューでは沈黙を恐れる必要はありません。
沈黙している間、インタビュイーの頭の中では回答を整理するために思考がフル回転します。焦って言葉を挟まず、相手の考えを邪魔しない姿勢で落ち着いて待つことが大切です。
また1問1答が続いて会話が広がらない場合やインタビュイーの口が重いと感じたときは、直前の話をインタビュアー側で要約してみましょう。「つまり〇〇という理解で合っていますか?」と確認することで会話の流れを作り直せます。
この要約は、多少不正確でも問題ありません。むしろ「ちょっと違いまして」と訂正してもらう際に補足説明が加わり、より深い話につながるためです。

オンラインインタビューの際も同様です。相手がじっくり考えているときも目線を逸らさず、カメラを見て落ち着いて待ちましょう。
時間厳守
インタビューでは、会話を楽しみながらも時間内に目的の情報を取得できるよう進行管理を徹底する必要があります。話が盛り上がっている場合でも、全体のバランスを意識して区切りをつけましょう。
例えば「大変興味深いお話ですが、時間が限られているため次の質問に移らせていただきます」と一言添えるだけで、角を立てずに話題を切り替えられます。話が脱線した場合も「具体的なエピソードをありがとうございます。それでは質問事項の〇番に戻らせていただいて…」と伝えれば、自然に軌道修正できます。
特に話し始めると止まらないタイプのインタビュイーの場合は、発言が重なることを過度に恐れずにインタビュアーが会話を積極的にコントロールする必要があります。

時間は、オンラインならPC画面上の時計で、オフラインなら腕時計で確認するのがおすすめです。時間をさり気なく確認できます。デジタルの時計で、ボタンや画面をタップしないと時間が確認できないものは避け、パッと確認できるアナログなものがおすすめです。
インタビュー終了
インタビューの締め方も全体の印象を左右する重要なポイントです。
終了時には「私が想定していた質問にご回答いただけました。ありがとうございます」などの形で、感謝と区切りを明確に伝えましょう。
インタビュイーの話が止まらず、時間が延びそうな場合は、終了10分前を目安に「大変貴重なお話をありがとうございます。頂戴しているお時間は後10分なので、他の質問にも触れさせていただきたく…」と一声かけておくと締めに自然と向かえます。
質問が終わった後、録音をすぐに止める必要はありません。インタビュイーから「そういえば」と補足のお話が出てくることも多く、思わぬ重要情報が得られる場合があるためです。
最後には改めてお礼を伝え、原稿確認の流れや今後のスケジュールなど、次のプロセスを簡潔に説明します。退出まで丁寧に対応することで良い印象のままインタビューを終えられるでしょう。

Zoomなどの接続を切る際は「失礼します」と伝えた後、数秒待ってから退出ボタンを押すと丁寧な印象を与えられます。最後まで気を抜かず、プロとして丁寧にインタビューを終了させてください。
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自分のインタビューの改善点を知る方法

最後に、自分のインタビューにおける改善点を知る方法も紹介します。
自分のインタビューの録画を確認
自分のインタビューを改善したい場合は録画を見返すのが最も効果的です。話す速度や抑揚、目線の動きなど、会話中には気づきにくい癖や改善点を客観的に確認できます。実際に見直してみると、想定以上に上手くできていない部分が見つかることも少なくありません。
また「さらに深掘りできたはずのポイント」や「相手の話を不適切なタイミングで遮ってしまった場面」も把握できます。インタビューの良し悪しを感覚で終わらせず、録音をもとに言語化して振り返ることで、次回のインタビューに活かせるでしょう。
家族や友人にインタビューして感想を聞く
家族や友人を相手にインタビューを行うのも有効な改善方法です。本番に近い形で質問することで、場数を踏む練習になります。仕事と切り離された関係だからこそ、率直なフィードバックをもらいやすい点もメリットです。
「話しやすかったポイント」「話しにくかったポイント」「気になったところ」などを具体的に聞いてみましょう。第三者からフィードバックをもらうことで、自分では気づきにくい癖や改善点が明確になります。こうした小さな積み重ねがインタビューの質を底上げしていくのです。
インタビューに同席させてもらう
自分以外のインタビュアーから学ぶのも改善のための近道です。制作会社や先輩ライターに相談できる環境があれば、アシスタントとしてインタビューに同席させてもらうと良いでしょう。質問の切り出し方や間の取り方、会話の流れの作り方など、実践的な技術を間近で学べます。
秘密保持の関係で難しい場合もありますが、仮に録音データを共有してもらえるのであれば、それを聞くだけでも十分な学びになります。どのタイミングで話を深掘りしているのか、どんな言葉で会話をつないでいるのかを意識して聞き、自分のインタビューに応用できるポイントを見つけましょう。
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インタビューのコツに関するQ&A
インタビューのコツとしてよくある質問とその答えをまとめてみました。
- Q30分や20分程度のインタビューで質問できる数は?
- A
ある程度話をするとなると、30分なら三つ・20分なら二つ程度が目安といえます。
やりとりのスピードによりますが、10分で一つの話をするぐらいで、60分であれば六つの質問を用意する場合が当社では多いです。もちろん、対話のキャッチボールが頻繁に行えて、10分のなかで2〜3ラリーもできる場合もあります。
- Qインタビューをするときに気を付けることは?
- A
下にまとめたようなことを気を付けましょう。
・時間厳守:次の予定がある/部屋移動が発生するなど、参加者の都合を考える
・インタビュー冒頭で目的や質問項目を確認する:脱線や聞き直しを防げる
・インタビュイーの話を聞くことに集中する:脱線や沈黙を恐れない
・5W1Hで会話を深掘る:問いを重ねてエピソードを厚くする
・沈黙を恐れない:インタビュイーの思考を邪魔しない
・会話を楽しむ:一個人の視点が読者目線の質問につながる
- Qインタビューのときにやってはいけないこは?
- A
「気を付けること」の反対なものもありますが、下のようなことはやらないようにしましょう。
・身だしなみがだらしない
・予定の時間を過ぎてしまう
・インタビュアーが喋って持論を押しつける/答えを過度に誘導する
・沈黙に耐えかねて話かけてしまう
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インタビューを失敗したくないならネイビープロジェクトに相談

インタビューのコツを今回解説しました。インタビューを成功させるためにはさまざまな工夫が必要だとイメージできたでしょうか。
インタビュー記事制作で必要な文字おこしや執筆・編集の要点を今回解説しました。インタビュー記事制作の全体の流れを解説した記事もありますので、ぜひ参考にしてください。
インタビューに慣れていないと、意識することが多すぎる・難しいと感じるかもしれません。準備が大変・上手くできるか不安などと思った人もいるでしょう。
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