広告キャスティングに重要な3種類の「競合」と、「逆競合」も知ってますか?

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競合・逆競合

「競合」と呼ばれる、広告業界・芸能業界のルールがあります。
芸能人をキャスティングするときに注意しなければならない大事な用語なのですが、業界外の人からすると謎の言葉と言えるでしょう。
今回はこの謎の言葉「競合」とはどういったルールなのかをまとめてみたいと思います。

——————-[index]———————
●「競合」とはキャスティングする芸能人の契約を制限するルール
●キャスティングでは機会損失を補填する「逆競合」も大事
●スポンサー絡みの仕事は競合に注意!
●キャスティング契約を交わす時はプライベートの注意喚起もしっかり
●まとめ
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※この記事は5分程度で読みきれます。

「競合」とはキャスティングする芸能人の契約を制限するルール

「競合」とは、あるクライアントの仕事を受けることによって、契約期間中はそのクライアントとライバル関係にある競合他社の仕事をしないというルールのことです。
意中の芸能人との契約が独占できはしますが、その分だけ契約料が高くなり、契約期間が細かく設定されることになります。
種類も下のような3つがあります。

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(1)商品競合:広告する商品と同じカテゴリーの商品の仕事はダメ
(2)企業競合:広告する企業と同じ業種の会社の仕事はダメ
(3)特定企業競合:クライアントから指定された特定の会社の仕事はダメ
-------------------------

それぞれを例に沿って解説します。
たとえば綾瀬はるかさんはP&Gプレステージ(P&Gジャパンの子会社)が販売する化粧品ブランド「SK-Ⅱ」の広告モデルを現在務めていますが、下のような契約が結ばれていると予想できます。

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(1)→他の化粧品関連メーカーの同カテゴリー商品の仕事はできないという契約
【例:花王やライオンなどの化粧品がNG】

(2)→他の化粧品関連メーカーの仕事は全部できないという契約
【例:花王やライオンなど競合他社のシャンプー・入浴剤などもすべてNG】

(3)→クライアントから指定された特定の会社の仕事はできないという契約
【例:花王一社だけのシャンプー・入浴剤などもすべてNG】
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キャスティングでは機会損失を補填する「逆競合」も大事

さらに、競合の考え方を分かりづらくしてしまう言葉として「逆競合」というものがあります。
逆競合とは、競合がかけられていない案件でも、その仕事が原因で新しい仕事に影響が出ることを指す言葉で、「競合は良くても“逆競合”になるから」といった使われ方をします。

どういった影響が出るのかを先ほどの綾瀬はるかさんの契約内容予想を例にして逆競合を説明すると、下の2パターンのようなケースが考えられます。

-------------------------
●P&GやSK-Ⅱとの契約が終了したとしても、そのイメージが残っているため、花王やライオンなど
 の他の化粧品メーカーなどがオファーを渋る

●P&GやSK-Ⅱとの契約が“仮に”競合の縛りがなかったとしても、広告などで綾瀬はるかを大々的に
 起用していてイメージがついてしまっているので、花王やライオンなどの他の化粧品メーカーなど
 がオファーを渋る
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このような逆競合のケースに陥らないように、逆競合で稼ぎ損ねたであろう利益(機会損失)を競合ありの案件でもそうでない案件でもしっかり念頭に入れて条件の調整をすることが私たちキャスティング会社および事務所のマネージャーには求められます。

スポンサー絡みの仕事は競合に注意!

先にも紹介しましたが、主には企業やその商品の広告や宣伝の仕事を担当するときは競合の確認をするのは絶対でしょう。
1日だけのPRイベントであったとしても、出演者がライバル会社の広告モデルを務めている場合には出演を控えるのがモラルです。

また、テレビや映画などでもスポンサーの広告に出ている人は避けられるケースがあります。
例えば、ワンスポンサーのテレビ番組では、他社の広告に出ている人が出演するのは稀です。
もちろん、ドラマの宣伝で出演するなど他の事情も加味して芸能人は動いていますが、出ること自体はCMのスポンサー企業にお断わりを入れているケースもあります。

キャスティング契約を交わす時はプライベートの注意喚起もしっかり

そして、キャスティングを行う私たちに求められるのは、細かく確認作業を行うことに尽きます。
競合ありの大型契約を交わした場合は取引額も膨大になるため、「気づきませんでした」では済まされません。
スキャンダルではないので表沙汰になることは少ないですが、事務所の担当マネージャー含めて謝罪や賠償が求められる場合もでてきます。

また、SNSの流行でプライベートショットを公開している芸能人も増えました。
しかし、実際に使用していたとしてもライバル会社の商品などをオススメするのはご法度です。
さらに、オススメをしていなくても競合他社の商品と一緒に写り込んだだけでクライアントから注意をされることもあります。

芸能人が広告に出るというのは、広告塔として商品や企業のイメージを背負い、多額の契約金をもらう立場に置かれるということです。
なかなか一般の方から理解を得るのは難しいかもしれませんが、重い責任を背負い、神経を使う必要がある点を芸能人当人およびマネージャーにしっかり注意喚起をしましょう。

まとめ

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●「競合」とはキャスティングする芸能人の契約を制限するルール
●キャスティングでは機会損失を補填する「逆競合」も大事
●スポンサー絡みの仕事は競合に注意!
●キャスティング契約を交わす時はプライベートの注意喚起もしっかり
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今回は、キャスティングの基本である「競合」と、よく似た言葉「逆競合」についてまとめました。
商品競合・企業競合・特定企業競合の3パターンがどういった違いがあり、逆競合のリスクについても触れ、私たちキャスティング会社に求められる対応も簡潔にまとめました。

ですが、キャスティングの仕事は同じ内容の案件が1つとしてないため、これらの知識はあくまで基本として理解しておきながら、柔軟な対応が求められます。
キャスティングをご検討中の企業がトラブルに巻き込まれることのないように、私たちキャスティング会社がリードしていくことが大事なのです。

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